コンビニはチラシも、安売りもせず
(最近はやるところが増えたし、ポイントカードは実質値引きなのだが)
売れるのか。理由はたくさんあろうが、
その中の中心が、「便宜性」であろう。
だがこれは機能的側面であり優等生的解だ。
それにチラシを打たないで安売りもせずの解にはならない。
表向き、関係者は知らぬ振りしているのだろうが、
実はコンビニは、そのシステムの中に、
宣伝広告、PR,販売促進はメーカーのふんどしに依存することを
折り込みで、そもそもの業態が成立している、といってよい。
だから新商品を、さっと入れる。
そのためにこれまでの商品をサラリと廃番にする。
もうおわかりであろう。新商品は、その製造元がメディアを通じて、
大々的に短期的集中的なコマージャルなどPRする。
コンビニは、その間その新商品を置くことで、来店数が増える。
同じ商品によるリピートではなく、棚に次々新商品を投入していけば、
いわば間接的ながらずっとメーカーが宣伝してくれる。
これがコンビニの加速装置のすべてではないが、
一つの、しかも大きい理由である。
としたら加速が永続的に続くためには、少々大げさな表現になるが、
永遠に新商品を出来るだけ間隔を置かず投入され続ける、
ということが必要条件になる。
が、このことは当然満たされることになる。
永遠に、加速装置付き他人の褌は投入され続けることになる。
もうひとつ。
それ以上に大事なことがある。
常に新商品に飛びつく一定の客層がいて、
その人たちが、常に客層の中心であり続け、
増え続けてくれなければならない。悲しいかな、
人の年齢もまた加齢する。若者の大きな固まりは、
やがてジジババの固まり化する。
続く