経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

ママ、ままならず

2014年04月07日 | Weblog
 この世界では、一時的には友達が多い子が
NO1になることもある。

その子が独立して店を始めると、まず失敗する。
Aママは、ここで息を止める。

そのままでは死んでしまうから、大きく息を吸って、
以下 その話の解決編です。

とりわけ飲食業では、ママ、マスターの友達、常連客が
多いと,新しい客が増えず、ダメになるケースが多いという。

 「そりゃそうだ。7席にのカウンターを常連が皆座ったら、
他のは美人ママに相手してもらえなくなる。」、
とこれはCさん。

 「寿司屋もそうだな。どうもカウンターの常連客に、
良いネタを回しているのじゃないかって。
おれ、いつもそう思えてしょうがなかったんで」、
これはDさん。

「むかし、子供の頃、なかなか、縄跳びの中に入れないで、
困ったことを思い出したよ。
俺って縄跳びは上手なのになぜはいれないか。
当時の気持ちを思いだしてみたんだよ。
そのとき転校してきたばかりで、気後れとか言葉の違いか、
とおもったが、もち、これも関係するよね。」
公務員のEさん。

 私も中学を卒業するまでに、
親が公務員で7回も転校しているので、Eさんの話に、
大きくうなずいたのを覚えている。

 「友達は、未知の人から見たら、派閥みたいなもので、
むやみに第三者が入れない雰囲気を作るよね。
子供の頃のそうしたものが、お店などでも働いている」
というのがAさんのお話と、仲間の話で、よくわかった。
 
お客様が、友人達に囲まれている人に近寄りがたい、
といったことは、友達を大切にする人には
意外なことかも知れません。

がそれはやはり、厳しい言い方をすれば公私混同。
友達関係を商売に持ち込んでは、いけない。
そう思うのです。

 少し補足しますと、友達の方も悪いのです。
気が利かないってこともあるのでしょうが。

 本当の友達は、遠慮して友人の店には出入りしない。
ましてや店の入り口かを使って入るのはお客としての場合だけ。
これが出来ないようでは、子供に公私混同なんてことをいえない。

 そういえば、新潟・十日町の小嶋屋には、
昼のピーク時には、地元客は心遣いをして行かない。
早めか2時過ぎです。
別に皆で話し合って決めている、といったことじゃない。

 それを実際、見て、ああ地元の人は、
小嶋屋を大切に思ってってくださっているんだ。
と胸が熱くなりましたよ。

地域に密着とか、貢献とかいいますが、
結局はこういうところへ帰結するんだ、と小林さんを見直した。
(もっとも先祖の偉いところだろうけれど)) http://www.hegisoba.co.jp/

 このように、「なぜか」をみんなで出し合うと、
案外にすらすら、と、「その理由」が固まる。
(MMAPに関する展開事例参照))

 次に、「それ、Aさんお世界だけだろうか」、
「それっておれんとこなどでも同じだよ」
ということで、皆がうなずくと、
これ、普遍性があると言うことになる。

 としたら、自分の企業のどうしたシュティエーションで
出てくるのか。そしてそれをどう潰していくのか
ということになる。ここまで落とし込む。
これが脳力開発の売りです。

実践して、業績につなげない勉強会は、
勉強という看板が付いた遊び会になってしまう。

 友達は、商いに加えず。
利害のない、離れた高所から見てもらう。
お客様を、友達化する。

以来、これが私なりの商いの則のひとつになりました。


 身近のお店なりで、
「友達がお客で、友達以外は輪に入れず」
てなことを経験されたことはないでしょうか。

自分のお店のことは、つかみにくいから、
自分の経験で、自店を再点検する。

こうした習慣が組織内に定着すると、
組織は日々の通常活動を通して自動的に活性化していく。

この世は、あるいは組織が、
ママならぬと感じている人は、このママの話をヒントに。