経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

パートナーシップ

2014年04月20日 | Weblog
今、伸びている企業を見てみたら容易に判ることだが、
またこれから発展していく企業の経営者は、
自企業にとってもっとも大切かつ最大の条件は
良き友(パートナー)であることを知っている。

だから世界中の企業がアジアに良きパートナーを求めている。

それはこれからの国際社会での成功のキーは友であり、
もっとも期待できる地域はアジアだということは、
間違いのない事実だからである。

「アジアといっても、日本はその点はね」といったのは、
私の知人、コンピーター関係のベンチャー企業の経営者Kさん。
理由は?と尋ねると、
今の日本の、とりわけ大企業の打算的考え方では、
アジアでは対等の友情は育たないからだ、という。

国際関係などには縁がなく、疎い私にもそれぐらいは判る。
このまま人間的つながりにすら、
裏を返せば経済、経済といったありかたを続けていくなら
アジアだけでなく、あるいは世界中の国でまでも
人の心が離れていってしまう。
ボーダーレス、業際超えた活動、国際社会では、
他の人々、他の国人たちとの友情と協力が得られない人や
企業や国は衰退していくのは、自明の理である。

こうした企業間に信頼や友情などあるはずがない。
取引も然り。皆、人と人との関係なのである。
人と人の関係を如何に構築していくか、ということが
とりもなおさず、ここでいえば「国際化」だと思うのだが。

ところが多くの企業、あるいは企業人は、
いつも自企業内からしか外をみようとしない。
外から内を見るのが苦手なようである。

それが国際関係おいても、相手国の立場からの日本がみえない。
あるいは見ようとしない、のでは、とKさんは口を添える。

それにどこか過去を引き摺っている。
人間対人間の関係を構築するにも、
国のしがらみをどこかにおいてしまう。
もちろん他のアジアの人たちにも責任はあるが
そうした彼らの多くはもはや過去の人といっていい。

日本人でも同じことだ。
アジアの若い人は日本人と友達になりたがっている。
人たちの歴史を欲している。そのことに気づいていない。

他の国の人たちと共に発展していく。
他の企業と共に伸びていく。
地域の人たちと共に地域を良くしていく。といった、
個々人の幸せにしろ、企業の発展にしろ、
この「とともに」といったパートナーシップこそ、
日本における組織論において希薄ではなかろうか。

島国の日本が風土的にもつ弱点といっるのかもしれない。