赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

『エヴリディ』 デイヴィッド・レヴィサン

2019-01-23 08:47:43 | その他
おもしろい本を読みました。。
『エヴリディ』 デイヴィッド・レヴィサン。三辺律子
体の実態はもたない、意識だけある、毎日、違う体でめざめる魂の物語りです。突拍子もない感じだけど、これはせつないラブストーリーになっています。究極の愛の形かもしれません。


多くの種類の人物が登場します。そのどれもがうまく書き分けられているのです。。ある時はドラッグ、ある時は、信仰をもった人、ある時は病気、あるときはスポーツが得意な人。さまざまな人をゆきかう魂。一日だけその人になるってどういうことだろうっと考えてしまいます。そこから現代のアメリカの暮らし、また、問題もかいまみれます。

ふたごのひとりになり、次の日、そのふたごの別のひとりになったときもありました。その魂がはいったときのことはよく覚えていないようなのです。そこなどもふしぎだけど、一定の法則に貫かれているので、不自然ではなく読めてしまいます。文章がリズムよく走っていて、的確。三辺律子さんの訳もいいのでしょう。

そして人を思うこと、愛することとはどういうことかも書かれています。ラストの決断が胸が痛くなります。こうするしか、なかったのかなーー?

実は、この本は、今日の読書会の課題図書なんです。
わたしは加藤さんのかわりに鍵当番として行くつもりだったのですが、都合ができ、欠席となりました。みんなと本の話がしたかったのに残念です。まあ、しかたないですね。鍵当番をひきうけてくれた方、ありがたいです。

東京は乾燥がとても強く、のどを痛める人が多いようです。わたしものどは弱いので心配。加湿器をがんがん稼働させていて、電気代が心配なくらいです。