おもしろい本に出会いました。
ひこ・田中さんが書く小学生は、少し哲学的
いろんなことに疑問をもって、自分なりに考えてゆきます。それもすぐに結論にたどりつこうとせず、ゆったり考えるのです。
「ぼく」から「おれ」 に変わる時って、いつかな?とか。
そうそう、それ、ふしぎでした。
母親の呼び名もふしぎ。
そんな日常のことを考えながら、主人公のルカは、本部屋というところで、両親が小さい頃に読んだ古い本を見つけ、読み始めます。「小公女」に「あしながおじさん」。
一気に読んで、感想をいうのではなく、少しずつ読んで、日常の疑問とからめて、物語りの中の行動を考えていきます。ぼくならどうするかとか、本を読む小学生の気持ちになって書かれています。
これがとても新鮮で、わたしには心よかったです。
また、ネットですぐに調べられることは、便利なのか、どうなのか? など、ルカは考えます。
友だちのことも、違うところは、ひとりの個性としてとらえ、あたたかいまなざしを向けあいます。
なんて大人! 今の小学生はこうなの? わたしはもっと子どもで自分本位だったような。
まあ、そんなことは思うのですが、とにかく文体が気持ちいい。
本を読むという、昔からあることをしていて、それでいて、すごく新鮮な児童書になっています。
うーん。課題図書になりそう!
また、戸森しるこさんの『ゆかいな床井くん』もすーごくハッピィな気持ちになる楽しい本でした。
いじめや社会問題など大きなテーマでなく、とりようによっては退屈な日々の学校生活を、生き生き新鮮に描いておもしろい、おふたりの筆力に脱帽です。
ひこ・田中さんが書く小学生は、少し哲学的
いろんなことに疑問をもって、自分なりに考えてゆきます。それもすぐに結論にたどりつこうとせず、ゆったり考えるのです。
「ぼく」から「おれ」 に変わる時って、いつかな?とか。
そうそう、それ、ふしぎでした。
母親の呼び名もふしぎ。
そんな日常のことを考えながら、主人公のルカは、本部屋というところで、両親が小さい頃に読んだ古い本を見つけ、読み始めます。「小公女」に「あしながおじさん」。
一気に読んで、感想をいうのではなく、少しずつ読んで、日常の疑問とからめて、物語りの中の行動を考えていきます。ぼくならどうするかとか、本を読む小学生の気持ちになって書かれています。
これがとても新鮮で、わたしには心よかったです。
また、ネットですぐに調べられることは、便利なのか、どうなのか? など、ルカは考えます。
友だちのことも、違うところは、ひとりの個性としてとらえ、あたたかいまなざしを向けあいます。
なんて大人! 今の小学生はこうなの? わたしはもっと子どもで自分本位だったような。
まあ、そんなことは思うのですが、とにかく文体が気持ちいい。
本を読むという、昔からあることをしていて、それでいて、すごく新鮮な児童書になっています。
うーん。課題図書になりそう!
また、戸森しるこさんの『ゆかいな床井くん』もすーごくハッピィな気持ちになる楽しい本でした。
いじめや社会問題など大きなテーマでなく、とりようによっては退屈な日々の学校生活を、生き生き新鮮に描いておもしろい、おふたりの筆力に脱帽です。