赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

黄砂にいどむ 緑の高原をめざして 高橋秀雄

2016-02-26 21:43:44 | その他
焼き芋がおいしい今日この頃……

高橋秀雄さんが新刊『黄砂にいどむ』新日本出版社 を出版されました。
作者、初のノンフィクションです。

黄砂って、花粉が終わりかけてホットしたときに、中国大陸から飛んでくるいやーーなやつです。車が茶色くなります。
その黄砂をなくすために尽力している方が、高橋秀雄さんの身近にいらっしゃいました。
一前宣正(いちぜんのぶまさ)さん、宇都宮大学名誉教授。

この方は、黄砂がなぜ起きたのか原因をつきとめるべく、中国大陸に渡ったら、なんと原因はヒツジやヤギの放牧のしすぎだったとか。草を食べてしまったのですね。

固い土だけになってしまった土地になんと、二万種類の雑草の種をもっていって、育つものがないのかと調べたというからすごいです。
黄砂のこととか、中国大陸でそれを食い止めようとがんばっている人がいることとか、全然知らなかったので、読んでいて大変興味深かった。
中でも、「問題は慣れてしまうことでした」という一文は、奥が深いと思いました。
慣れのあとには、あきらめがくるのだそうです。理想を追うことも止めてしまった生き方なのかもしれません。
一前さんたち研究者さんたちは、その忍耐ある情熱で、黄砂があることに、作物ができないことに、慣れてしまい、あきらめて絶望していった、人々の心にも種を植えていかれたのでしょう。

中に雑草魂という言葉が出てきます。打たれても、打たれても、逆境でも芽を出すっということのよう。
この言葉、高橋秀雄さんにどこかぴったりといったら、怒られるかな??

高橋秀雄さんとは、会報部でご一緒ですが、会報部ではこの後もいいことが続くみたいです(*^_^*)
また、報告します。

さて、話は変わって中央線。
よく止まります。
この前は、

その前は


人間の都合でつくった線路で、動物が事故にあうのは、なんともやりきれないような気がします。
自然を大事にしないと、いつか、黄砂のようなことが起こるかもしれませんから。

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