濱野京子さんの新刊を読みました。
希望した高校には入れなかったあたし光内陽葵は、渋谷で気候危機について知ってもらいたいとスタンディングしている水沢という高校生にあいます。なまいきな口をきく水沢と話し、くやしいけど、自分がなにも知らないことをしります。気候変動について調べてみると、これがかなり危機的な状況。でも、家族に話してもあまり感心をしめしてもらえます。
上から目線で話す水沢に反発を覚えながらも、まったなしの気候危機が気になり、自らスタンディングに行ってみようと思うのですが・・・・
今おこっている気候変動についてよくわかる内容になっています。もう、まったなしの状態なんだなって。
わたしも、まず、ペットボトルをつかわないところから始めようと、思いました。ほんと、大事ですね。
そんなテーマも大切なものを扱ってますが、それ以上に物語としても、おもしろい。濱野さん、恋愛の心のゆれの書き方が、うまいんですよね。おおげさでなくさりげなく書いてあって、うまいなー。
また、高校入試を失敗した心情もよく伝わってきます。
わたしも第一希望には行けなかったんですよ。でも入った高校で楽しかったけど。
親があまりにもガッカリしていて、いやだったのを覚えています。
そうそう、いろいろありますよね、高校時代。
この本は今どきの高校生の心の動きにそって書かれていて、大人たちもしっかりしなきゃと思わせるものになっています。
ぜひ、読んでみてください。