ふがいないのですが、夏風邪を引いてダウンしてしまいました。
かなり苦しい。いろいろやりすぎたのかなー。押し花展、松本聰美さんも来てくれて楽しかったけど、はしゃぎすぎたのかもしれまえん。(>_<)
それで理事会も休み、寝てるしかなかったのですが、このさい、スマホでオーディオブックでなにか一冊、聞こうと思いたちました。
そこで選んだのが
これがすばらしかった。感動しました。いやー、おもしろいのなんのって・・・・。児童書好きならぜひ、おすすめです。
だって、三世代がまたがる大河小説であり、児童文学ってなに?って話でもあるからです。
少しだけ小学館の宣伝みたいなことも感じたけど。(本の中では文倫館となっています)
内容は、だれもは一度くらい読んだことがあるであろう学年誌の話です。小学一年生などの。
今はすたれてしまいましたが、わたしが子どもの昭和のころは、各学年に学年誌があって、もう、大人気。みんな買ってもらってました。
いろんな時代が混じり合う書き方をしています。
令和にはじまり、昭和の戦時中の話になり、昭和の戦後、高度成長期の話になり、そして、最後、きれいに令和にもそり、伏線をみごとに回収していきます。
そして、ここがもう、興味が深かったのが、昭和の戦後の章、ロングインタビューという形ではいってくる野山彰という人物です。
これ、モデルはぜったいに野上彰さんですよね。児童文学の評論家の。それしか考えられない。
事実をもとにフィクションにしたと書いてありますから、どこまでが事実でどこからかがフィクションなのかわかりません。でも、野上彰さんを知っているわたしとしては、戸塚先生(たぶん、手塚治虫)とのやりとりや、児童文学を学年誌にのせようと奮闘したことなど、とてもおもしろくぐいぐい読みました。
子どもはだれかの所有物じゃない。型ににはめられないよう、自分の頭でしつこく考える、それが児童文学の仕事・・・。
心のひびくフレーズがいくつもでてきます。
これは、今はアマゾンのオーディオブック専用で聞くしかないのですが、八月になったら単行本として発売されるそうです。
そしたら児童文学の中でも話題になるでしょうね。
さて、ここまで書いてわたしは、もう、つかれてしまいました。
早く風邪を治して、元気にならないと・・・・。