楽しみにしていたアンソロジー、見本がとどきました。さ・え・ら書房から。
書店に配本はもう少しあとになります。
帯はうつってないですが、帯もすてきです。
こころがざわめいて、どうしようもない。
この既道、この本で伝えたいーーー
大切な人へ、本をすすめる、4つの物語
力作ぞろいです。これは、最初に打ち合わせをしたわけではないのに、みごと、ばらけました。
それだけ、個性的だということですね。
わたしは、「『だれか』をさがす冒険」ということで、岡田淳の二分間の冒険を紹介しました。
この本の中で、主人公は古い本の間にはさまっていたお母さんが小学校時代にかいた手紙を見つけます。
ここから物語がうごきだす。
あれ???
わたし、昨日紹介した『そして、物語は、決着する』に書いた「F子のうわさ」でも、本の間にはさまっていた手紙が、物語のキーポイントになっています。手紙がかぶってしまった!(^_^;)
昨年のわたしは、どうも、本の間にはいった手紙にとりつかれていたようです。
というのも、古書でかった本に手紙がはさまっていたことがあったから!
とても短いものでしたが。
名前もなかったし、意味も伝わってこなかったのですが、なんか、すごい秘密をみてしまった気がしたんです。
持ち主は手紙をいれたまま、本を売ってしまったのですね。それがわたしのところへ…。
そこから刺激をうけ、本にはさまった紙とか手紙をアイディアにしたくなったようです。
でも、ふたつの作品、本にはさまっていた以外のことは、まったくちがっています。
物語の運びも、主人公の性格もですからご安心を。
このアンソロジー、他の作家たちも力作です。読んで損はしないですよ。トップの戸森しるこさんの作品も、不思議とリアルのはざまをうまく切り取っていて、おもしろーいです。
図書館関係、文庫など、本が好きな人にはとくにおすすめです。
明日は、とまどう放課後編を紹介します。