赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

『てのひらに未来』工藤純子・新刊

2020-03-08 09:58:48 | その他

工藤純子さんの新刊を読みました。

酒井以さんの表紙、とてもすてきですね。

町工場で働く少年・天馬と中二の琴葉の物語。

今だから考えたい 平和のこと

というメッセージというか、作者の思いが素直に伝わってきます。

読みやすい文章なので、戦争をイメージしずらい読者にもすっとはいってくるでしょう。

わたしが注目したのは、無言館に行くシーン。

これが作品の中、とてもいいところで、考えさせてくれるような位置ではいっていて、これが成功しています。

無言館、わたしはずっと「行かなきゃ」と思いつつ、いつでも行けると思っていたので、行ってないんですよね。

わたしの家が近いのは、中央線や中央高速。無言館のある小諸は、別のルートになるので、つい、行きそびれてしまってます。

この作品を読んで、やっぱり行こう!と思いました。

わたしの他にも、そう感じている人がいっぱいいると思います。

 

さて、コロナさわぎは、根強く続きます。

政府の政策も、考えてくれているのでしょうが、マスク不足も続き、不信がふくらみます。

そんなおり、本屋に行ったら、意外に混んでいました。

おじいちゃん、おばあちゃんが子どもらに本を買ってあげていました。

文庫を立ち読むする子も多かったです。

外に出られないこの機会、ぜひ、本の中で冒険してほしいです。