赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

『できない相談』森絵都 書評を書きました

2020-03-16 09:48:15 | その他

新型コロナでいろんなものが中止、延期です。昨日も楽しみにしていたお祝い会が延期に。

でも、しかたありませんね。今はがまん。行くにしてもちょっと心配でためらいもあります。

昨日の産経新聞に書評を書きました。

 

書評はこちら。3月15日・産経新聞の読書コーナーです。

これはおもしろかった。一口サイズの短い話が38編のっている短編集。

どれにもしっかり山場もオチがあって、さすが。

少し落語を思いだしたりしました。人間の業を肯定っていう立川談志がいったという言葉など。

これだけはがまんできないって、小さなことにこだわってしまうって、すごく人間らしいじゃないですか。

そう、日常のささいなことなのです。

でも、意地をはって闘ってしまうこともあります。

自分はないと思っていても、他人からは丸見えだったりもします。

そんな「ある、ある」がたくさんつまった、楽しい小説です。

 

森絵都さんは、わたしが書き始めた頃に、児童書で大人気になりました。『カラフル』とか『月の船』とか『ダイブ』とか。どれも今でもおもしろい。

そんな森絵都さんの本、書評をわたしが書いていいのかとドキドキしながらも、作品にひっぱられて、今回はどんどん言葉がでてきました。

ちょっとのすきまで読める本、ぜひ、手にとってください。