赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

翻訳物

2011-09-10 08:37:09 | 日記
最近、追われてしあげなければならないものがないことをいいことに、気楽に読書三昧。この間、図書館で目について借りた、翻訳ものがとてもおもしろくて、夢中になっています。
評論社の海外ミステリーボックス。海外で賞をとった、厳選された作品だけを選んで、新訳でだしているのだから、かなり読み応えがあります。



以前、先輩作家に、文章を鍛えたかったら、翻訳ものをたくさん読めと言われたことがありました。そのとおりだと思います。翻訳者が言葉を選んで訳していて、おもしろい表現が豊富。今、日本の児童書は、読みやすさにこだわるあまり、ラノベの文章のようにいきおいで読ませるようなものが多いのですが、巧みに情景描写が書き込まれていて、かつてのイギリスファンタジーを読んだような気持ちにさせてくれます。

折りしも、昨日届いた日本児童文学、9-10月号は、特集「翻訳の舞台裏」。たくさんの翻訳家たちの思いにあふれています。翻訳ならではの苦労もあるようで、興味があったらどうぞ。
同人誌評に、ももたろうも取り上げられていました。