ボドゲレビュー「シヴィライゼーション」

ミヤさんに以前から「くっそ重いゲームを買ったんですよ、でもやるのに一日がかりになりそうなんですよね」とお話を伺ってまして、かなり興味深く二人しか集まれない日でしたがお持ち頂いちゃいました！

◎「シドマイヤーズ シヴィライゼーション ボードゲーム 日本語版 拡張キット富と名声入り」ホビージャパン（メーカーはFantasy Flight Games）

はい、有名なPCゲームのボードゲーム版です。
「PC版に比べて簡略化されててイイネ、ってレビューがあったんですけど・・・」
・・・そうね、ボードゲーマー側からしてみるとこの要素の多さはなかなかですね（笑。

●一回戦、所要時間5時間06分（インスト＝2時間06分、本番＝3時間ジャスト）
ガッツリ二時間のインストを終えて、お試しゲームはやらなくても大丈夫でしょう、ということで即本番へ。
で、担当君主選択ですが、クレオパトラはともかく、思いのほか、ちょっと無理くりっぽい女性キャラが多いですね。ロシア（エカチェリーナ）は初期から共産なんだからレーニンとかスターリンがいいと思うし、中国（武則天）はもっと劉邦とか始皇帝とか・・・いや、結構難しいですかね中国は。
ということで、私はアレクサンダー大王を選択。ミヤさんはソレを見て、「大王と同じ時期の人っていないですよねー」と、それでも場所の近めな大航海時代の女王を選択。

ミヤ：スペイン＝イザベル
YUZ：ギリシア＝アレクサンダー

序盤、隣接ボードをめくって私呆然。どちらも海で開拓が出来ない！地形的に確かにギリシアっぽいが！ｗ
スペインの＋１移動力を駆使して版図を広げ、中間距離にあった孔子廟をいち早く見つけたミヤさんに対し、私はグッと我慢。
航海術を取れば海を渡れるが、スペインのミヤさんは初期から航海術を開発しているため、「他に誰も開発していない技術開発をした場合は宵越しの銭が持てる」というギリシア序盤のメリットを殺す事になる上に、西側のマップに見えたのはアトランティス。ココは海の上に留まる技術がなければ侵入できない。

次の２レベル技術を開発できるようになるまで、初期の２レベル民主政治がある分だけなんと３ターン移動を放棄。我ながらなかなかの忍耐力ですが、この民主政治が序盤で実にウマイのでプラマイゼロとは言わないまでも辛抱できました。

そして４ターン目終わりに念願の「帆走」を習得し念願の外界進出。とともにアトランティスの謎をゲット。いっき。この謎文明のパワーによって海列車が開通し、鉄鉱山からロードスの巨人とかバビロンの空中庭園とか7wonderを建てまくり。

その後はミヤさんが文化レベル、私が技術開発の方向に走り、ギリシアと技術開発の相性があまりにも良くて私が大気圏突破まで秒読み段階に。
コレはヤバイとミヤさんが文化イベントを使って、私の民主政治にクーデターを起こさせて無政府状態に。

「・・・政府が無くなったんじゃしかたないですよね？」
実はちょっと狙っていたのですが、共通規格で防衛用に６スタックさせていた部隊で、ネルソン提督のダブルムーブを使ってミヤさんの首都を急襲。

航空機を開発していたミヤさんですが、文化に特化していたため実戦に送り込めるのはわずかに一部隊。
まさに数の暴力でミヤさんの首都は陥落しました。


タイマンよりも３人、４人ゲーの方が交渉やバランスの取り合いがあってゲームとして楽しそうですね、というのが共通見解でしたが、やはりセットアップ・インスト・おかたづけにかかる時間が半端ないっｗ
でも、こういう風に自分のできる事をピラミッド状に積み上げていくゲームは「guild」をはじめ、私かなり好きみたいです。
年明けにまた拡張キットがでて、そこでは徳川家康が選べるみたいですよ、とのことでしたが、私は信長の方が好みかなぁ。ちなみに信長の最新作も発表されたばかりとのことでしたが、お気に入りは地元の北条氏康トライフォースと、昔からなんでか好きな毛利の元就爺さんです。まあ、こういうゲームには出てきませんわなぁｗ