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行政独裁=戦前と地続き

2021-11-05 07:18:30 | 日記

今日の朝日新聞にノンフィクション作家の保坂正康氏が「哲理なき現状維持」を寄稿している。

今回の選挙結果を分析しているが、「行政独裁」という言葉が出てくる。
「行政」の中には軍部も警察もある。
戦前の「軍事独裁」との連関を思い出し、今がまさに戦前との「地続き」であるということではないか。安倍元首相は意図的に自衛隊の幹部を官邸に引き入れた。

「護憲・戦後体制の崩壊、あるいは空洞化という結果になった。戦争体験などは検証されず、戦後が死んでいくのか、という思いを強く持ちます」
「そして立法府の無力化が更に進むのではないか」

私もその通りだと思う。
安倍元首相から日本国憲法が無視され、憲法違反の安保法制、秘密保護法、共謀罪、土地利用規制法など、国会で数の力で強行採決されてきた。野党の憲法にもとづく国会開会要求も無視してきた。

確かに安倍・菅・岸田と続く政権は、憲法も国会も無視し、「行政独裁」といえる。

とりわけ「軍事」が抜きんでている。
10月31日まで行われた矢臼別演習場での沖縄米海兵隊の射撃訓練に初めて「ハイマース」(ロケット砲、ミサイル)が登場した。

現地の監視団からは、シュッという発射音と着弾音を聞いている。現地では「155ミリりゅう弾砲にこのようなものがあるのか?」という質問に、いまだに回答はない。

米軍の演習がより秘密となり、両・質ともに拡大が進んでいる。
8月に行われた矢臼別演習場でに日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」では、自衛隊のMLRSと海兵隊のハイマースが、共通の敵にロケットを撃ちこむ訓練を行っている。指揮系統は「米軍の命令で自衛隊が発射」ということは誰がみてもそうだろうと思う。

そしていま、最大規模の「ヤマサクラ81」が始まった。
陸自伊丹駐屯地では、指揮所として4棟の建物を4カ月で設置、運用、撤去するのに、1憶7千万円かけている。

「レゾリュート・ドラゴン」、「オリエント・シールド21」m「ヤマサクラ」と連続しての過去最大規模の日貿共同訓練が続いている。

作戦は「対中国」であることは明らかだ。

中国の覇権主義に対して、「軍事には軍事」という悪循環がらせん状にっ拡大している。岸田首相は「敵基地攻撃能力」も堂々と主張しはじめている。

「軍事」「防衛」には「国を守れ」とばかりにマスコミやネットでは、異論をはさまない世論をつくり出している。「防衛」の前には思考停止する国会議員のなんと多いことか。

防衛予算GDP2%、憲法9条改正もかまびすしい。
まさに「戦争」への流れが加速している。

日本国憲法を「ないがしろ」にする自・公・維新の政治を止めなければ。
今、攻撃にさらされている「市民と野党共闘」をさらに高めていくしかない。

昭和史の形をかえた再現はごめんだ。