2015年9月19日、午前2時18分で参院で
強行採決。まさに深夜の丑三つ時だ。
国民の6~7割もの反対がある中での深夜
の強行採決であった。
安保法制=戦争法は、集団的自衛権を認め
る、明確な日本国憲法違反である。
これによって、自衛隊を全世界でアメリカ
軍と一緒に戦争に参加させることができる。
アメリカは、安倍首相を「歴史的偉業」と
ほめたたえた。
8月19日、在米大使館から米本国へ「公
電」が送られた。
(9月20日付しんぶん赤旗日曜版)
capping off historic legislative feat for the Abe administration.
(歴史的偉業で締めくくった)
アメリカは大喜びであった。
これで自衛隊は、世界各地の米軍の戦場に
武器・弾薬を運べるし、核兵器すら法的に
合法となる。
さらに米軍の戦場へ、負傷兵の救出に自衛
隊員がかけつけることも可能だ。
トランプが喜ぶはずだ。
すでに米艦船の護衛に、30数回も自衛隊
の艦船が護衛についている。米艦船が攻撃
されれば、自衛艦が反撃できる。
この間の、日米共同訓練も、米軍と一緒に、
米軍の一部隊として訓練している。
(ノーザンヴァイパーなど)
いつ自衛隊員の戦死者がでてもおかしくな
い。それも日本が攻撃されていないにも関
わらず、だ。
釧路市の駅前では、戦争法反対の9・19
の集会が開かれた。けっして諦めてはいな
い。
そして「市民と野党連合」の原点でもある。
法律は国会でしか変えることができない。
自・公、+維新の政権を変えるしかない。
追記
釧路市の市長を3期つとめた山口哲夫氏が
先月に逝去された。
元新社会党委員長の栗原君子氏が、追悼文
で述べている。
社会党が細川連立政権の与党になったとき、
自衛隊合憲・安保堅持に基本政策を変更し
た。このなりふり構わぬ基本政策の変更に
対して「このままでは護憲政党がなくなる」
と護憲懇談会を結成し、その後「新社会党」
結党へと進んだと。
(「山口哲夫さんを偲ぶ」から)
こうした方々の憲法9条への「思い」こそ、
改憲勢力が国会の3分の2以上の議席を占
めたにも関わらず、安倍政権のもと憲法9
条改正を押し返した力だ。
国民の粘り強いたたかいの貴重な成果だと
思っている。
「安倍なき安倍政権」である菅政権を終わ
りにする。そのために市民と野党共闘を。
これこそ、世界に、歴史に誇れる日本国憲
法9条を生かす道だ。