安倍首相辞任表明後、自民党の総裁選挙は、
3人に絞られてきた。
しかし、3人とも「安倍政治」を一緒にやっ
てきた人物だ。
石破氏が与党内野党という表現をつかってい
るが、安倍政治のもと憲法違反の集団的自衛
権を容認する「安保法=戦争法」を進め、さ
らに7年8カ月の安倍政治に賛成してきた人
物だ。
3人の政策が語られているが「安倍政治」へ
の反省がまったくない。それどころか「安倍
政治」の礼賛と継承だ。
まさにコップのなかの争いだ。
いま必要なのは7年8カ月におよぶ「安倍政
治」の検証が必要ではないのか。
多くの国民が貧しくなり、日銀や国家財政に
巨額な爆弾を抱えるようにした責任は大きい。
他方、99%ではなく、安倍政治で肥え太っ
た1%の者たちへの態度だ。
多くの識者が指摘するように、小泉・竹中政
治が社会の歪み、脆弱性を生んだという認識
がひろがっている。
この流れの最後に登場した「安倍政治」。そ
の行き詰まりは、まさに自民党・公明党政治
の行き詰まりを意味する。
コップのなかの争いを微に入り細に入り報道
するテレビは、シャーなリスト精神を失って
久しい。
いよいよ、コップそのもを変えるときがきた
のではないか。
日本共産党は、「市民と野党共闘」こそ、そ
の希望があると考えている。
コロナ禍ではっきりした新自由主義による脆
弱化した社会。いまこそ一致点にもとづく広
範な取り組みが求められている。