事件は会議室で起きてるんじゃない!
現場で起きてるんだ!
これは、ヒットした「踊る大捜査線」
の青島刑事の有名なセリフだ。
現場を軽視する風潮に、拍手喝采を
おくった国民も多かったのではない
か。
同じように「事件は取調室で起きる」
となった事件がある。
こちらも参考に⇒
湖東記念病院事件の元看護助手の西山
さんに「再審無罪」の判決がだされた。
患者の呼吸器を外して殺害したとして、
有罪判決を受け、すでに懲役12年の服
役を終わってからのやり直し裁判だ。
晴れて潔白の身となった。
本当によかったと思う。
判決は、患者の死因を致死的不整脈を
含む原因で死亡した具体的可能性が高
いと認定し事件性そのものを否定。
また有罪の根拠となった鑑定医の医学
的見解の信用性を否定。
さらに再審開始後の新たに証拠開示さ
れた「たんが詰まって心停止した可能
性」という鑑定医の報告書があること
がわかった。
まさに無罪の証拠隠しではないか。
えん罪にはいくつかのパターンがある。
科学的鑑定が古い時代のため不正確。
取調室でウソの自白をさせる。
無罪の証拠を隠し、有罪にもっていく。
そして、もともと事件でないものを、
事件にしてしまう。
西山さんは、もともと事件性がないも
のを殺人事件にしてしまったものだ。
全国には「えん罪」で苦しんでいる人
があまりにも多い。
それが有罪率99.9%の日本の現実だ。
死刑が確定した事件で、その後「無罪」
となった事件。
免田事件、財田川事件、島田事件、松
山事件などがある。
まさに命がかかった「えん罪」だ。
えん罪事件の映画は数多くあるが、私は
2本だけお勧めする。
・それでもボクはやってない
・松本清張の「霧の旗」
冤罪事件を手がけている団体は
日本国民救援会 こちら⇒
困った方はぜひ相談してほしい。
追記
冤罪犠牲者の会が声明
「当然の判決」
「えん罪仲間が救われたことを
心から喜びたい」
「えん罪をつくり上げた当事者である警察官や検察官が、何も責任を取らず許されている日本司法のあり方こそ」元凶だと批判した。
そのうえで、証拠開示や検察の控訴権限など「冤罪をつくり出す法律的欠陥」の是正うぃ求めた。
(赤旗、2日付より)