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多神教と一神教

2017-12-13 09:56:58 | 日記

一昨日、神道(しんとう)にふれたが、欧
米はキリスト教など一神教が中心だ。日本
は長い歴史のなかで神仏習合が進み、そこ
にキリスト教などが入る多神教の世界だ。

梅原猛氏は、歴史は多神教から一神教へと
進むのが文明の発達と考えていたが、それ
は違うと異議をたてた。多神教こそが、争
いが少ない世界ではないかと述べたと思う
がどうであろうか。

宗教史観では、原始時代のアニミズムが多
神教に、そして一神教に発展していったと
いう理解がある。

一神教のキリスト教でも、宗派間の争いは
絶えない。1600年代のカトリックとプロテ
スタントの戦争は有名だ。

確かに紛争や戦争には、違う宗教の争いに
見えることが多い。しかし、その裏には経
済的な貧困や巨額な利益を奪い取ろうとす
る経済的対立があることを見なければなら
ない。

トランプ大統領のイスラエルの首都はエル
サレムだとの決めつけは、新たな紛争の火
種を持ち込み、ヨーロッパをはじめ、多く
の国から非難の声があがった。
100%トランプ大統領に同調している安倍
首相は黙認だ。これも情けないし、世界で
も異常な立場にたっている。

宗教間の争い・紛争を「戦争」にもってい
かないこと。異なる文明間の対話が今こそ
大切なときはない。

日本は「多神教」と言われているが、そこ
に「国家神道」を持ち込もうとしている日
本会議がある。一番危険なのが、安倍首相
がその中心にいることだ。

地域の歴史と豊かな文化を支える神社神道
ではなく、戦前の「宗教ではない『国家神
道』」の復活こそ危険なものはない。

多神教や一神教であれ、宗教は「私事」で
あること。そしてお互いにリスペクト(尊
重)することこそ、今必要ではないか。

自民党改憲案では憲法97条が全文削除され
ている。人権条項の消滅をねらっている。
他の項目にあるといっても、言い訳だ。
戦前の憲法のように「信教の自由」をうた
いながら、宗教ではないという国家神道を
強要する時代に憧れているのであろう。

国家神道の強要で、戦争への協力で、多く
の宗教団体が弾圧されていった歴史を忘れ
てはならない。

追記
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