イラク戦争開始時に、メディア報道はアメ
リカ軍から見た戦術・戦場報道であった。
当時、大量破壊兵器があることをまことし
やかに、微に入り細に入り報道していた。
今回の北朝鮮のミサイル報道も同じパター
ンではないか。
日本の領空を通過するのは5回目なのに、
今回はJアラートも加わり、大報道である。
国民の多様な意見を冷静にとりあげず、い
っきに意識を一本化する危険を感じた。
メディアがいたずらの危機を煽るだけでよ
いのか。国民の不安を増幅させるだけの報
道でよいのか、が問われているのではない
か。
「冷静に」という論調もでている。
国連決議を無視して「暴走」を続ける北朝
鮮に対してどうあるべきなのか。
軍事的圧力は、さんざん繰り返してきての
結果ではないのか。
日本政府以外は、「対話」を強調している。
アメリカも軍事だけではなく、「対話」の
サインを出している。
安倍政権は「対話のための対話は意味がな
い」の繰り返しで、ある面、世界からズレ
ている。
唯一の被爆国にも関わらず、「核兵器禁止
条約」に背をむけつづけている。
軍事一辺倒で思考がこう着している。
日本自身が、戦争できる国をめざして、ど
んどん変化させられている。
「二度と戦争をしない」
この立場からの声を広げていかなければ。