真俗二諦(しんぞくにたい)
・・・仏教者が戦争に加担していった教義。
仏典から一部を取り出し、それを国家への
協力の論理に使った苦い教訓である。
ローマ人への手紙 13章
・・・人はみな、上に立つ権威に従うべき
です。
この教えもキリスト教信者を国家に協力さ
せていった論理に使われた。
仏教者も、キリスト教者も、経典や聖書の
一部を取り出し、本来の教えをねじ曲げて
戦争国家に協力していく。
この強制への最大の力は「治安維持法」で
はなかったのか。
逆らえば教団は弾圧を受け、解体してしま
う。大本教のように、「神道」の教団さえ
も国家の言うことを聞かなければ弾圧を受
け、破壊されていった。
こうした戦争に協力していった反省から、
戦後に「全日本宗教平和会議」が開かれ、
平和への道をふみ出していった。
「共謀罪」への反対運動も、多くの宗教者
が取り組んでいた。信仰の自由への脅威だ
からだ。
しかし、「共謀罪」を推進した宗教団体も
ある。そのひとつが創価学会である。
戦前、会長が治安当局と協力していた創価
教育学会は、治安維持法で弾圧されたので
はなかったのか。初代会長は獄死。
去年の6月のブログ→こちら→
治安維持法のときも「一般人は関係ない」
とされた。今回の「共謀罪」も、まったく
同じウソをつき通している。
今週25日付赤旗日曜版では、瀬戸内寂聴
さんが「共謀罪法の成立はとんでもない」、
「最近は軍靴の音が聞こえてきそう」と
安倍”一強”状態を変えて、と訴えている。
「内心の自由」「信仰の自由」に土足で
踏み込んでくる「共謀罪」は廃止しかな
い。
ドイツの牧師マルティン・ニーメラーの
言葉
「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」
戦前の日本も同じ道をたどった。