「行為」がなくても「犯罪」として取り締
まることができる。
では何を取り締まるのか?
「共謀」=人の考え、思ったことを取り締
まることになる。
それが、277もの法律を対象としている。
法人税や消費税など、会社の社長さんは危
ない立場になる。著作権法は、表現の自由
を大幅に委縮させるであろう。
人の考えを取り締まる。そのためには徹底
的な「監視」と「密告」しかない。
恐ろしい法律をつくってしまったものだ。
国会の論議でも、答弁は二転三転。
桜の花見問題、キノコ採り問題など、ほと
んどデタラメであった。
さらに「一般人は対象ではない」答弁も、
一般人との線引きは「ない」ということが
わかり、すべて警察の胸先三寸で決まる状
況であった。
テロ対策は、それが目的ではないことも明
らかになってしまった。
すべてが「あいまい」で抽象的な答弁に終
始していた。
昔の国会では、こんな法案は廃案になって
いた。
何が変わったのか。
4割の得票で8割の議席を得る小選挙区制に
よる自民党の「個人独裁」があまりにも強
くなってしまったからだ。
弁護士や元法曹界の人たちの大反対を押し
切っての強行であった。
各地域の自民党議員のイエスマンぶりを見
ればよくわかるのではないか。
歴史の発展は、戦前の治安維持法の流れを
許さない。
国会で決めたものは、国会で廃止ができる。
「戦争法」とともに。
日本国憲法のさし示す「大道」に引き戻す
ために、この決意がますます深まった。