「包みや袋は、無闇にゆらさずに持ちあるく」
ようやく、真に作法ぽくなってきたような。
ウォーキングのように腕を振っては、包みや袋も揺さぶられて、
中身がずれたり動いたりぶつかってしまい、お菓子はひっくり返ってつぶれ、
寝ていたハムスターは目覚めて激怒しますので、
柳腰でするすると、摺り足のごとく歩くのが向いています。
日本人の古来からのナンバ歩きや忍者走りが、まさに
腕を振らず腰をひねらない、身体にも荷物にもやさしい
身のこなしとなります。
ナンバ歩きは、右手と右足を一緒に出すというのは
誤った認識です。盆踊りのように右手を突き出すなら、
腰をひねらないために右足も出すようにはなりますが、
単に歩くならば、そもそも腕を振る必要はなく、
下半身だけで歩くようなものなので、
上半身は停まっていてもよいし、剣を振ったり
手裏剣を打つなど、好きに動かすことができます。
そういうわけで、自然体ながら手を停めておけるので、
持った荷物も縦揺れせず、慣れればケーキの入った紙袋を持って
突っ走っても中身は安泰ということもできます。
風呂敷は、羽織や帽子、ウエストポーチに巻きスカートなど
身につける技もたくさんありますが、元々は
物をつつみ、運ぶ用途が多かったでしょうから、
その役目をきちんと果たすためにも、つきづきしき
持ち方、歩き方、走り方をして、確実に丁寧に
物をつつみはこびましょう。
| Trackback ( 0 )
|
いつでも変わらず正念場です。