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風呂敷の結び目といえば、
ほとんどが真むすびと一つむすびです。
他は、真むすびの途中の1回だけ結んだ状態や
2つの角をまとめて一つむすびする程度で、
ひもやロープに比べると結び目の種類は少ないといえます。

だけど、隣の角をむすぶか、対角をむすぶか、
真むすびなのか一つむすびなのか、そして
結び目の大きさ等の組み合わせにより、驚くほどの多用途へと展開されます。

実際、真むすびが7割以上を占めるのではないか。

固むすび、こまむすびと呼ばれることもある
真むすびは、風呂敷で最も頻繁につかう結び目ですが、
現代日本人、とくに若い世代になるほど
きちんと結べずに、十字の「縦むすび」になる方が目立ちます。

2つの角をまず1回むすんだ後、次に
右と左どちらの角を前にして結ぶかで
結果が変わります。

風呂敷といえども、人の身体性と切り離せません。
からだの素直な流れに従えば真むすびになります。

それは、手前にある角をそのまま手前に重ねればよいということですが、
または、
脇の締まった安定した姿勢であれば、
縦むすびにはなりません。
肩に力が入って緊張状態になると、ひじが外へ開いて
縦むすびになりやすい。

道具は手の代わり。道具は身体の延長線上にあり、
そこを逸脱してしまうと、道具に使われてしまう結果に陥ります。

結ぶという行為も、人の手が二つあるという前提から
発生している。

では、人の手も目も耳もカニのツメも、
なぜ対になって2つでセットであるかといえば、
2つのものが協力して新たしきものを産みだす
はたらき(=ムスビ)こそが、地球における一つの法則だからでしょう。

ふろしきの基本は、まさに「真のむすび」であり、
お互いが絡みあい助けあうからこそ、手堅く安定した
むすび目となります。

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