会社で「AED」の講習があった。
「AED(自動体外式除細動器)」がどういう時に使うかぐらいは知っていたが、実際の使い方などは分からなかった。
会社の警備センターにもしばらく前から設置されているが、使い方を知らないんじゃ役に立たないよなぁ~と思っていたが、やはり会社もちゃんと考えている。
AEDというのは、簡単に言えば痙攣を起こしている心臓に電気を通して正常な動きに戻すものだ。
心肺停止状態のときは、合わせて人工呼吸と心臓マッサージが必要になる。
心臓マッサージは、ちょっと素人には難しそうだ。
両乳首を結んだ真ん中辺りの胸骨を手の平で強く押す。大体5cmぐらい押し下げるんだそうだ。
人体模型を使って、何人かが実地で行った。
僕はやれなかったが、手加減が難しそうだよね。
救急隊員によれば、素人が実施した場合のほとんどが「弱過ぎ」だそうだ。
ちょっとやそっとじゃ肋骨は折れないので、相当強くやっても大丈夫とのこと。
また肋骨が多少折れても、心臓に刺激を与える方が大切ということだ。
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心臓マッサージを見ていると、妻の臨終の際を思い出す。
妻も最後は心肺停止状態で、心臓マッサージを受けた。
よくTVなどで出てくる心電図と脈拍のモニター。
ついに脈拍が「0」になり、波形も一直線に変わった。
心臓マッサージをすると波形が少しうねる。
でもマッサージを止めると、また直線に・・・。
主治医は暫くマッサージを続けてくれたが、僕が「先生、もう結構です」と告げた。
「残念ですが、ご臨終です・・・」
そんなシーンを、僕も息子たちも体験している。
多少のことじゃ、へこたれないさ!