♪「時生」東野圭吾著 講談社文庫
将来結婚して生れてくる息子が、自分の若い頃に現れて・・・。
息子のトキオは過酷な運命の元に生れるが
時を遡って若い頃のダメ親父の人生に、一生懸命活を入れようとする。
まだ独身の父親は、突然現れた生意気な若者に腹を立てながらも
少しずつ影響を受け、まともな人生を歩み始める。
過去に起きる「事件」(これがメインストーリー)がちょっとわざとらしくて
東野圭吾らしい緻密さがなく、中だるみしてしまった。
でもそこはさすが東野さん、最後はきっちり〆てくれましたよ。
『宮本は声を限りに叫んだ。「トキオっ、花やしきで待ってるぞ」』
一番最後の文章だけど、ここでホロリと来るね!
読んでいない方は、分からないよねぇ。
でもこの一文で、「あぁ~そうなんだぁ~!」と分かるんだ。
相変わらず「親子もの」に弱い父さんです。
お勧めだよ!
ダメな親父と出來た息子・・・
年齡差を超えた親子の附合ひ。
私も最後は涙・・でした。
コメントありがとうございます。東野圭吾の小説はいいですね。今「手紙」を読み始めました。読みながら山田君やエリカちゃんの顔が浮かんでしまいますがいい話の予感がしますよ。
「のだめ」も杞憂でしたね。楽しみです!