🎵朝から青空が広がり、暑くも寒くもなくとても気持ちの良いお天気だった。今日は所属する俳句結社駒草の仙台例会。9時過ぎには隠れ棲家を出掛ける。
今回は東京から西山睦主宰をお招きして、吟行会も兼ねた句会だった。まだコロナの影響もあり新年句会が開催できなかったので、少し改まり宮城県知事公館で昼食会も兼ねる。
宮城県知事公館。宮城県の迎賓館で、現在の建物は大正時代に建てられた和洋折衷のもの。巻頭画像の四脚門は仙台城から移設されたもので有形文化財に指定されている。なんと初めての訪問だ。普段見学もできる施設です。
満開の八重桜が見事だった。自重に耐えるように枝垂れている。
八重桜を詠んだ句友は多かったが、ジイさんはこの色合いや質量感を表す言葉が短い時間では出て来ず、作句を断念。
青い瓦屋根が素敵。青空に映える。先に見える高層マンションとの対比が面白い。
春深し旧家の先の高きビル 一奏
「古い歴史的建物と現在のビルの取り合わせは、新しい感覚でやっぱり若い方ね」とは西山主宰の評。もうすぐ古希のジイさんですが…😌。
牡丹が2輪、大きくて重そうだ。大ぶりの牡丹とチューリップのコラボ、これまた句が思いつかず。
春の青々とした楓も気持ちが良い。季語では「若楓」と言ったりする。春に黄色や赤の葉をつける「春紅葉」という季語もある。(最近まで季語と認められていなかった? 我が母親が昔春紅葉が歳時記に乗っていないのはおかしいと言っていた、とは睦主宰のお話)
庭内に池というか水路というか水溜まりがあり、浮いている蓮の葉?の下にはおたまじゃくしがうじゃうじゃいる。句友と「これ全部がカエルになったら気持ち悪いね」などと話しながら観察。
枯蓮葉蝌蚪のむらむら群がれり 一奏
蝌蚪とはおたまじゃくしの別称。主宰は「むらむら群がれりは面白いね。でも枯蓮ではなくて水蓮かな」んー、縁が茶色く変色して枯れているのかと思ったが違うのかな。周りのベテラン句友に聞けばよかった。
知事執務室。立派な洋室だ。
お世話係のMさんが茶道の先生で、今日は薄茶も振舞われた。遅れて食堂に行ったのでもうみんなはお茶を済ませ、残っていたのは2〜3人。
若楓茶筅の軽き音色かな 一奏
この句が、本日の句会の互選で一番多くの方に取っていただいた。主宰の特選には入らなかったが、本日の一等賞!😃
主宰曰く「若楓の新緑の色と薄茶の緑の取り合わせ、お茶を立てる茶筅の音に良く気づきましたね、やっぱり音楽やっているから耳がいいのね」過分なお言葉、ありがとうございます。(肝心の薄茶の写真を撮り忘れる…)
宮城県のマーク(萩の花をデザイン)のステンドグラス。
午前中吟行会、昼食を挟んで午後に句会。新年会がやれなかったので、少し豪華な懐石料理のお弁当。店の親方の説明付きで、上品で美味しいお弁当だった。
主宰の西山睦先生、時間もたっぷりだったので句会参加者30名弱の100近い俳句をほぼ一言ずつ寸評をいただいた。さすが的確で隙のない評はとても勉強になる。
西山主宰、今月から「NHK俳句」の毎月第2週の選者としてTV出演されている。録画してまだ観ていないが、正統的な評と指導でとても良いと評判のようだ。それなりの俳句経験者には、売れっ子某先生の面白おかしくの番組と違って、とても勉強になる…ということらしい。早く観ないと!😀
初めての吟行会。庭園を散策して、見たもの感じたものをその場で俳句にする。まとめる時間は90分ぐらい。遅詠・熟考型のジイさんは出来るかなと思ったが、なんとかなるもので、とても楽しかった。またぜひ参加したいと思います🤗。一緒に俳句やりませんか?