呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

呑む気オヤジの観るぞ、聴くぞ!~「オーケストラ!」

2010-06-10 | 映画(DVD)の話
昨日、会社の帰りに銀座の山野楽器に男声合唱の楽譜を買いに行った。
その時店内に貼ってあった映画のポスターを観て、「おぉ~そうだ、この映画は絶対観たかったんだ!」と思い出した。更に「上映館はこの裏だっけ?」そう山野楽器の裏通りのシネマスイッチでやっているんです!
どうしようかなぁ、終わるの9時半かぁ、数寄屋橋のプラッツで呑んで帰ろうかと思っていたんだけどなぁ…。でも今日を逃すと見逃しそうだ。よし、観よう!

♪映画「オーケストラ!」

この映画は紛れもなく喜劇だ。だって前半は何度も映画館の暗闇の中で、声を出して笑ってしまった。
でも後半は一転シリアスなドラマとなり、最後は一級の音楽映画となった。

昔はボリショイ交響楽団の主席指揮者で若き天才と言われていたアンドレイは、30年前に政治的バッシングにより他の楽団員と共にオーケストラを追放される。今は復帰を夢見て、ボリショイ劇場の清掃夫に身をやつしている。
ある夜、劇場の支配人の部屋を掃除していると、パリの劇場からボリショイ交響楽団に出演依頼のFAXが入る。これを見たアンドレイは一瞬にしてある企みが閃く。
自分と昔の仲間がボリショイオケに成りすまし、パリに行って演奏をしよう!というのだ。
上手くごまかして契約を済ませ、アンドレイは仲間のチェリスト・サーシャと共に昔の団員集めに奔走する。はてさて、一世一代の偽オーケストラはパリ公演を成功させることが出来るのでしょうか!!?
どう見ても喜劇でしょう?

アンドレイに指名されたパリの新進気鋭のヴァイオリニスト・アンヌ=マリーは、昔のロシアの天才マエストロと共演できることを光栄に思い、演奏に期待する。
しかし…、アンドレイが昔のソリストを自分に重ね合わせ、自分のことを見ていないことや、オケのメンバーがリハにも出てこなかったりで嫌気がさし、公演前日に共演キャンセルを言い出す。
なんとかアンヌを説き伏せて、いざ本番のステージが始まる。演目はアンドレイが30年前に本番途中で止められたチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。
オケの出だしは最悪。全然音が合わない。聴衆からも失笑が漏れる。うんざりしながらもソロを弾き始めるアンヌ。
しかしアンドレイの指揮とオケとアンヌのソロは、次第に調和し始めお互いに高め始める。
そしてアンヌはなぜアンドレイが自分をソリストとして指名したかを理解する…!



もう、このチャイコのコンチェルトが最高~!
最初はぐちゃぐちゃのオケが段々合ってくる。アンヌのソロも最初はやる気のなさそうな演奏だったのに、次第に乗ってくる。段々、だんだん演奏が盛り上がり、アンドレイの指揮も盛り上がる!
聴衆はすっかり演奏の虜になっている。演奏が終了した瞬間、全員総立ちでBravo~!の嵐だ。
もう少しずつ演奏が盛り上がるところで、オヤジはウルウル。演奏終了の「Bravo~!」で涙ドバァ~という感じだった。
いやぁ~、久しぶりに感動する映画を観ることが出来た。
政治的悲劇と皮肉にもハッとさせられる。
笑って、しんみりして、最後は最高の演奏で感涙!間違いなく、大傑作です。音楽に携わる皆さん、必見です!!
5つ + です!


コメント
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