呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

自家製「イクラの醤油漬け」そして「はらこ飯」

2005-12-04 | 食べ物・お酒の話

☆11月某日 「イクラの醤油漬け」を作った・・・
 近所のスーパーに買い物に行ったら生筋子を売っていた。北海道では良く見たがこちらのスーパーではあまり見かけたことがない。「こりゃあイクラの醤油漬けを作らねばなるまい!」と早速購入、約150gで1,400円ぐらいだった。
 「イクラの醤油漬け」はとっても簡単。①生イクラを水道の流水でよく洗う。結構しっかり膜にくっついているので、身がボロボロ落ちることはない。(一応下にザルを置いて・・・)②もう一度ボールの塩水で軽く洗う(ものの本には3%の食塩水と書いているが、あまりしょっぱくならない程度でOK)。③イクラをぬるま湯の食塩水の中でほぐしてゆく。または100円ショップで魚焼き網を買って、その上で軽く押し付けて回すようにしてほぐす。網を使うと本当に簡単。ぬるま湯食塩水も結構簡単にイクラが膜からはずせる。ぬるま湯でやった場合は最後に冷水にさらす。少し白くなったイクラがまた鮮やかなオレンジ色に戻る。④ザルで水気を切り適当な容器に移す。イクラ100グラムに対し、醤油大さじ1、酒大さじ1、みりん大さじ0.5を混ぜて容器に。このタレは目分量でもOK。⑤30分~1時間冷蔵庫で馴染ませて出来上がり!
 約2時間漬けたものを熱々のご飯にドバドバッと乗せて、ハグハグッと掻きこんだ。イクラの粒々が口中で弾け、濃厚なコク味がご飯に絡まり一気に胃袋にキュルリンキュルリンと飛び込んでいくのであります・・・(小泉先生のパクリ)。でもこうやって自分で作れば、多分市販品の3分の1~4分の1の値段で楽しめる。ぜひ挑戦願いたい。
 
 我がお手製のイクラ醤油漬けは、家族4人で食べてもまだ半分も残っている。さあ今日も・・・と思っていたら、テレビでたまたま仙台の荒浜という漁港の漁師料理をやっていた。「はらこ飯」といって仙台ではごく一般的で仙台駅の駅弁にもなりいつも大人気。「はらこ飯」は要するに鮭の親子丼。鮭の生身を一口大に切り、醤油と日本酒とみりんのタレに漬け込んで、網で焼く。鮭を漬けたタレをご飯を炊くときに混ぜて味付けご飯にする。このときに切り身を一緒に炊き込んでも良い。味付けご飯を丼ぶりに盛り、焼いた一口大の鮭を並べ、真ん中にイクラの醤油漬けを盛り付ける。食べるときはごちゃごちゃと混ぜて食べたほうが美味い。どうです?美味そうでしょう!これも簡単にできる仙台の味です。
 私は塩鮭が大好きだ。塩鮭がおかずの時は最後は鮭茶漬けで締めないと食事が終わらない。カリカリに焼けた皮が、またお茶漬けにぴったり。最近はしょっぱい塩鮭が少なく、お茶漬けには物足りなくて残念だ。イクラは普段はあまり食べない。健康を気にすることもひとつだが、寿司屋などではイクラやうによりもひかり物や貝類の方が新鮮で美味しい。でもイクラの醤油漬けは美味いな。ご飯が何杯でもお替りできる。やっぱり私には目にも体にも毒かもしれない・・・。
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蕎麦打ち&味覚人飛行物体の話

2005-12-04 | 食べ物・お酒の話

☆11月某日 蕎麦打ち講習&味覚人講演会
 今日はH夫妻と蕎麦打ち講習会に行ってきた。(上記写真は奮闘中のH夫妻)
 港北ニュータウンの遺跡公園内に民家園という江戸時代の民家をそのまま移築して再現した建物があり、その土間での講習会だった。先生はその民家園で月一回蕎麦打ちを行っている「麺ずくらぶ」の面々。普段はサラリーマンだったり自営業者だったりの「蕎麦打ち大好きおじさん」たちである。
 会費は1,000円だったが、その日の材料が北海道幌加内産と新潟妙高のそば粉をブレンドした最高級の粉で、つなぎのうどん粉も旭川のなんとか産、打ち粉はどこどこの産・・・と、とてもそんな値段で手に入る代物ではなかったらしい。でもそこはおじさんの趣味の世界、多少の赤字は気にせず楽しくやろう!ということか・・・。生徒は老若男女50人ばかり、ほとんどの人が始めての蕎麦打ちで3~4人のグループに分かれ「麺ずくらぶ」のメンバーに手取り足取り教えてもらった。
 私は北海道で一度蕎麦打ちを経験していたが、H夫妻は初めてということで緊張の面持ちであった。やはり普段から台所に立っている奥さんのMちゃんは全体的に要領よく、また上手に作業を進めてゆく。旦那はイマイチだね。もちろん私も一度経験があると言ってもやっぱり難しくてうまくはできなかった。でもなんとか蕎麦打ち終了。先生方が竈の大釜で蕎麦を茹でてくれた。そしてみんなで試食。美味~~い!!蕎麦は「挽きたて、打ちたて、茹でたて」というが、まさにその三拍子揃った蕎麦で、多少の麺の太さの不揃いや硬い柔らかいは度外視して美味かった。Hは「今まで49年間生きてきて、こんなに美味い蕎麦ははじめて食った~!老舗の蕎麦屋も問題外だ~!!」と大感激していた。確かに自分たちで打ったという贔屓はあるにしても本当に美味かった。一人当たり3人前ぐらい食べてその他にお土産分もあり、これで1,000円はただみたいに安い。Hさん、蕎麦打ちの入門用道具セットは1万円ぐらいで買えますぞ。みんなで買って蕎麦打つか?あぁ~この蕎麦でお酒が呑みたかったですな、Hさん!

 その日の夜に世田谷区民会館で東京農大教授の小泉武夫氏の講演会があった。蕎麦打ちのあと一度解散し、また3人でこの講演会に出掛けた。小泉氏はご存知の方も多いと思うが、自らを「味覚人飛行物体」と称し日本のみならず世界中の美味しいものを食べ歩いている。それもただのグルメではなく醸造学や発酵学の権威であり、その研究のためにもどんなゲテモノでも食べ歩く人だ。講演も出版したばかりの「美食巡礼の旅」という本の宣伝も兼ね(?)、日本全国および世界中の美味しいものについての話だった。一番凄かったのはアジアの奥地(国は忘れた)で歓迎会で出された「豚の慣れ寿司」?? 要するに生の豚肉をご飯の上に乗っけてドロドロに発酵させたもの。同行した学生たちはたちまち下痢と嘔吐でダウン。でも小泉先生は全く平気だったらしい。先生に言わせれば「発酵」と「腐敗」は全く別物で「発酵」は食べ物を長期間貯蔵する人間の知恵とのこと。でも我々の胃袋はその区別が多分できない・・・。
 小泉先生の「ヨダレチュルチュル」もんの講演を聞き、早くお酒を「コピリンコ」と呑みたくなった我々は三軒茶屋の「浦沢」という店に入った。三軒茶屋の246と世田谷通りに挟まれた三角州のような一帯には、昔ながらの一杯飲み屋が未だにひしめいている。新宿西口の思いで横丁や渋谷ののんべい横丁のような雰囲気だ。この「浦沢」も二度目だが、新潟出身の店主ご夫妻がなかなか美味い「おふくろの味」的なつまみを出してくれる。「肉豆腐鍋」がシンプルであっさりしていて良かった。こういうまさに味のある呑み屋街が東京の街からだんだん消えてゆくのは本当に残念。そのうち向かい側のキャロットタワーのようなビルが建ち、呑み屋もその中に呑みこまれてB1に無機質に並ぶことのないよう心から祈っている。
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