呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

呑む気父さんの読書感想文・その9「ラッシュライフ」

2005-12-29 | 本の話
ラッシュライフ

新潮社

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★「ラッシュライフ」(伊坂幸太郎/新潮文庫)
 「東京タワー」の余韻に浸り、なかなか感想文が書けないでいたが、その後も読書は続いておりましたぞ!
 その後読んだのは「ラッシュライフ」(伊坂幸太郎)。友人何人かが読んで「結構おもしろいよ!」との感想であったため私も挑戦した。
 う~ん、なんかよく分からない~。村上春樹ワールドだな。取り立ててどこが面白いというわけではない。でも何かを予感させる。ひょっとしたら次の作品は面白いんじゃないか、もう1冊読んでみようかな・・・、と思わせる何かがある。だからデビュー作の「オーデュボンの祈り」や「重力ピエロ」は読んでみようかな。でも春樹ワールドのように「結局なんなんだぁ~!訳わかんねぇ~!!」で終わりそうな気もする。


コメント (2)
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呑む気父さんの読書感想文・その8「しゃばけ」

2005-12-29 | 本の話
しゃばけ

新潮社

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この作家は全く知らなかった。本編の続編が出版され、2冊まとめて本屋に平積みされていて目についた。江戸大店の跡取り息子が妖(あやかし=妖怪)たちと一緒に繰り広げる「捕物帳」といった趣の話で、結構面白かった。宮部みゆきの「あかんべえ」に通じるものがある。ただ畠山氏は59年生まれの46歳、宮部さんより年を重ねている分文章が洗練されている感じがする。

「厚い雲が月を隠すと、江戸の夜の闇は、ずしりとのしかかるように重かった。
前も後ろもない、うっかりその闇の中に踏み込んだら、そのまま落ちていきそうな、
ひやりとする暗さ。その黒一面の中を、提灯の明かりがぽつりと、わずかに夜を
分けて進んでゆく。」

くぅ~、巧いねぇ~!現代と違って大江戸八百八町とはいえ、夜は漆黒の闇であったろう。その暗闇の中を一つの提灯を頼りに歩いてゆく光景が、まざまざと目に浮かぶ。本作の冒頭の一文であるが、どうやったらこういう文章を思いつくのだろう。山本一力なみですな!
話としては眉間に皺を寄せて読むようなシリアスな内容ではないので気軽に読める。憎めない妖たちに囲まれた鬼太郎のような若旦那が、これからどんな活躍を見せてくれるか、どんな妖が現れるか、続編が楽しみである。さっそく続編「ぬしさまへ」を読もうと思ったがいくつかの本屋で売り切れだった。畠山さん、私が知らないだけで結構人気作家だったのかな?

尚、ちなみに「しゃばけ」とは「娑婆気」のことで、俗世間における様々な欲望のことだそうです。


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「第九」の〆はお寿司で一杯・・・?

2005-12-29 | コンサート・LIVE・演劇などの話
★12月某日 「第九」&「さなか大森店」
7月に職場が変わり中野坂上になった。仕事も久々に営業を離れ研修の担当に。正直言って心身ともに随分楽になった。営業はどうしても「成績」のプレッシャーが付き纏う。研修もいろいろ大変なのだが、その点は断然に気楽である。
で、余裕ができたからという訳でもないのだが、新宿区の「第九を歌う会」に参加して先日本番が終了した。久しぶりの「第九(ベートーベンの交響曲第九番)」は練習からとても楽しく参加できた。いくら営業を離れたとはいえ毎回は練習に出れず、参加できるときも最後の1時間だけとかが続いた。でも「第九」も3回目、もともとミュージシャンの(??)私としては「余裕のヨッチャン」(相当古い?)で暗譜も完璧、少しの時間でも大きな声で歌うことは本当によいストレス解消になった。それにこの会はオケが東京都交響楽団で演奏も一流、本番もとても気持ちよく歌えた。
私が第九を始めたと聞いたY(呑み仲間であり、音楽仲間でもある)が「合唱やりたいんならウチの合唱団で一緒にやらない?」と言ってくれた。このお誘いは随分前からいただいている。でも職場も遠く営業時代はいつ仕事が終わるか判らず、とても参加どころではなかった。しかし自分の周りの状況だけでなく、なんとなくYが所属する合唱団に参加することをためらう気持ちがどこかにあった。自分でも「ためらいの理由」が判らずにいたのだが、この前「第九」をやっていてハタと思い当たった。
『自分がやりたいのは、合唱というより「ベートーベンの第九」だったんだ、クラシックの古典が好きで本当はオーケストラがやりたかったんだ!第九の合唱でオケと競演したかったんだ!』
もちろん音楽はなんでも大好きで、合唱もジャズコーラスもロックも好きなのだが、やっぱりオーケストラがやりたかったんだなぁ~と思い至った。小学校のころから楽器が好きで合奏が好きだった。中学も高校もブラバンに入って楽器をやったじゃないか。でもその時担当のクラリネットがあまり好きになれず、結局ブラバンをやめて友人たちとロックバンドを始めたんだ。もちろんその選択が間違っていたとは思っていない。付き合いが30年以上も続いている友人達も、元はと言えばその時のバンドから広がった連中だ。だから自分の人生の相当重要部分を占めるバンド活動なのだ。でも今更ながらにあのままブラバンを続けなかったこと、クラシックを続けなかったことについて後悔の念にかられる。
「あの時ブラバンをやめなければ、大学でオケに入っていれば…」たかが趣味の世界のことではあるが、振り返ると人生にはいろいろなターニングポイントがあるなぁ…と思わずにはいられない今日この頃、そして「第九」のコンサートでありました。

さてグチグチとした後悔話を続けてしまったが、コンサート当日はそのYが聴きに来てくれた。他の友人を誘ってもよかったのだが、今回は特にチケットの割り当てもないしあまりクラシックに興味のない人を無理に誘っても悪いし…と思い、同趣味のYだけにお願いした。Yも合唱仲間を、と思ったようだがなかなかタイミングが合わずに結局一人。
私があまり呑めないため、コンサートの打ち上げは「あがり」で寿司を、と言うことになった。Yが気に入っているという大森の「さなか」という寿司屋に行った。チェーン店のようだがなかなか良かった。何が良かったって?本格的な江戸前寿司で、ほとんどのネタに煮きりがぬってある。煮きりが合わないネタには軽く塩とかぼすを、という感じで結局一度も醤油を使わなかった。値段もすべてオープンでしかも安くてどのネタも美味しい。お店の人とすぐに仲良くなれる特技を持っているYが(そうだよね?)、もう何年来の友人のように話す気さくな店長も感じが良かった。せっかく「第九」を気分良く歌えた後だけに、思う存分呑めなかったことだけが残念な一夜であった。

PS)なぜ呑めないか?。その話は…待たれ次回!
コメント (1)
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