元々、横山秀夫の小説は好きで結構読んでいた。
「半落ち」「第三の時効」「クライマーズ ハイ」etc、さすが地方紙の記者をやっていただけあって、警察の裏側の暗部とか事件記者の実態とかの話は迫力があっておもしろい。
「64(ロクヨン)」も、「このミステリーがすごい!」などでも評判高いし、映画の豪華キャスティングも凄いので、先ずは原作を読んでから映画を観ることにした。
で、一気に文庫本上下巻を読み切ろうと、GWに鉛温泉に持ち込んだが、あまりにいいお湯と風呂上がりのビールのお陰で?上巻しか読めなかった。文字もたっぷりで読み応えがあり(要はなかなか読み進まない)、下巻は読みきれなかったのは残念!でもそのあと1週間ぐらいで下巻も読み終わりましたよ!
○小説「64(ロクヨン)」
ということで、文庫本上下巻の原作はなかなか読み応えあり!
警察内部の権力争い、上下関係の厳しさ、不祥事隠蔽保身体質などなど、これでもかと描かれる。そして県警と地元新聞各社との確執、本当にこんなにギクシャク、ギスギスしてるの?と思うほど迫力がある。
わずか数日だった昭和64年に起きた誘拐事件の謎解きというよりは、その事件に絡んだ者たちの人間模様が描かれ、ミステリーとか推理小説とは全く違ったヒューマンドラマだ。
新聞記者たちとのやり取りが大袈裟だったり、第二の誘拐事件があまりにタイミングよく発生したりは、個人的にはちょっと?のところもあり。
また話としてはもう少しコンパクトにまとめてもよかった感が無きにしも非ずだったけど、久しぶりに横山秀夫にドップリ浸かった!という満足感はありました。面白かったです!
映画編もどうぞ!(^^)v