ストロベリーナイト (光文社文庫) | |
誉田 哲也 | |
光文社 |
♪「ストロベリーナイト」誉田哲也著 光文社文庫
面白くて、久しぶりに一気に読んだ警察小説。竹内結子で映画化されて話題になっていると思っていたら、なんだ去年の初めからTVドラマでやっていたんだ。最近は、すっかりTVドラマにご無沙汰なもので、全然知らなかった。
姫川玲子は、警視庁捜査一課で姫川班を率いる美人警部補。過去の忌まわしい出来事を跳ね除け、ベテランや年下のモサを束ね、凄惨な殺人事件解決に向けて奔走する。
警察小説というとなんといっても横山秀夫だし、まだ読んだことはないが今野敏や佐々木譲が有名だ。横山秀夫を読んで「あぁ~、警察の内部ってこうなんだー。如何にもありそう」と思ったが、この話でも警視庁と所轄のセクト主義とか、同じ捜査一課の中での確執など、そういう世界なんだろうなぁーと、妙に納得するところがある。
この小説はミステリーであり、息もつかせぬ犯人追求が持ち味だが、一ヶ所だけグッと来たシーンがあった。
玲子が高校時代に巻き込まれた事件の裁判で、執拗な追求を仕掛ける被告側の弁護士に対して、その事件絡みで殉職した女性警官を擁護して玲子が食ってかかる。その時に傍聴席にいたその女性警官の同僚たちが一斉に立ち上がり、玲子に対して敬礼をするシーン。それを見て玲子は警察官になることを決意する。
「おぉ~、警察官ってかっこいいじゃないか!」そのシーンにオジさんはちょっとウルウル。
いずれにしても、多少ストーリー展開に無理があったり、奥深さに欠けるところもあるが、それらを凌駕する面白さがある。お勧めです!ハート4つ!
シリーズ第2弾の「ソウルケイジ」も、もうすぐ読み終わります!