潮風に誘われて

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映画鑑賞

2015年02月10日 | 趣味
上南公民館で行われた上南シネマ「自転車泥棒」を鑑賞して来ました。

長い失業の末、映画ポスター貼りの職を得たアントニオは、質屋から自転車を請け出し、
六歳の息子ブルーノを乗せ町を回るが、ふとした隙に自転車が盗まれてしまいます。
警察に行くが相手にされず、自力で探すことにするが、思い余って今度は自分で自転車泥棒
を働く。

第22回アカデミー賞特別賞受賞作品。
監督はヴィットリオ・デ・シーカ、出演はランベルト・マジョラーニです。


現実とは残酷なのもです。
せっかく手に入れた自転車もあっけなく盗まれ、せっかくの仕事もこれではできない。
目の前にはたくさんの自転車があるのに自分の分だけない。

主人公が最後に取った行動、人の自転車を盗むという行動だが、自然のことと言えるだろう。
あれだけ追い込まれれば自転車も盗みたくなるでしょう。
自分が自転車泥棒に自転車を盗まれたように、今度は自分が自転車泥棒になってしまったのです。
敗戦後のイタリアがいかにつらく苦しい状況だったが分かります。

ブルーノが捕まえられた父を見て泣きじゃくり、その姿を哀れに思った、持ち主がアントニーオを
警察に突き出すことをやめます。
屈辱的な表情を浮かべ歩く父の手をそっと握るブルーノの健気な姿。
どんなにつらくとも家族がいる、そう思えるラストは、絶望的ではあるけれど、わずかな光がありました。





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