潮風に誘われて

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夾竹桃

2014年07月02日 | 
ピンクの夾竹桃を見つけて、匂いを嗅いでみました。

「においがない花」という先入観でちゃんと見ていなかったのは確かでしたが、思いのほか
強い匂いがありました。
ハナニラとか、オシロイバナのようなパウダリーで濃い甘さで、あんまり上品な香りではなく
て、庶民的な感じです。

隣に白の夾竹桃もあったので、再度、吸ってみました。

ハニーグリーンの臭いがします。
緑の葉をむしったようなにおいと、蜂蜜のような金属的なにおいを混ぜた感じでした。

『原爆が落ちて75年間草木も生えない』といわれた被爆地「広島市」にいち早く咲いた花で、
当時復興に懸命の努力をしていた市民に希望と力を与えてくれたという話は有名です。
私もそれはなんとなく知っていました。


子供の頃は仏様の花と思い近づくことさえしませんでしたが、この話を知ってからはこの樹が花
を咲かせている姿が好きになりました。
夾竹桃はとても生命力の強い花です。

女優檀ふみの父親で「最後の無頼派」といわれた檀一雄の命日1月2日は「夾竹桃忌」。
生前、写真で見た宮崎市の「こどもの国」の沿道を彩る夾竹桃並木の美しさに感動、花の季節に
わざわざ見に行ったということで、宮崎では毎年正月、花の時期ではないものの「夾竹桃忌」で
檀一雄をしのぶ会が開かれているそうです。

宮崎交通の青島・内海鉄道を国鉄に売却したとき、岩切章太郎社長は
「こどものくにの駅名を変えないこと」と「夾竹桃の並木を切らないこと」の2つの条件を付け
たそうです。

夾竹桃に寄せる岩切氏の熱い思いが胸を打ちます。

夾竹桃のうた



夏に咲く花夾竹桃  戦争終えたその日から
母と子供の願いを込めて 広島の野に燃えている
空に太陽が輝く限り 告げよう世界に原爆反対を

夏に咲く花夾竹桃 戦争終えたあの日から
若者達の思いに満ちて 長崎の丘に燃えている
空に太陽が輝く限り 告げよう世界に原爆反対を

夏に咲く花夾竹桃 祖国の胸に沖縄を
日本の夜明け告ぐる日を 迎えるために燃えている
空に太陽が輝く限り 告げよう平和と独立を




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