3月1日(日) 晴
戦国時代の女の戦いとは
この一週間本を読むことと寝ることしかなかったのですが、暦はもう3月になりました。今まで溜まっていた本はすべて読んでしまい、また本屋に行かなければならなくなりました。と言ってもそんなに立派な本を読んでいる訳ではありません。最近は歴史小説を読むことが多くなりました。まぁ歴史と言っても何が真実かは誰もわからないのですが歴史的事実から想像して多分こんなことだったのかなとして小説が成り立っているのでしょう。
最近、織田信長の二女である「冬姫」や信長の妹お市の方の娘「江」の小説を読んでいて戦国時代の女性の哀しくもしたたかな半生を想像できました。まぁその中で蒲生氏郷に嫁いだ「冬姫」と秀吉の側室であるお市の方の娘茶々(淀君)の確執、冬姫と信長の側室「お鍋の方」との確執と融和など歴史の事実に即した想像には事実であるかのように感じてしまいました。そしてまさに信長の血を継いだ冬姫の戦いの哀しさに同情してしまいます。
また浅井長政に嫁いだお市の方の三人の娘、茶々、初、江の苦しみと女の戦いにも複雑な同情をしてしまいます。同じ兄弟でありながら豊臣と徳川とのはざまで疎遠なった茶々と江。あまり勝ち気でなかった江の強さが印象的です。
葉室麟氏の「冬姫」と永井路子氏の「お江さま屏風」を同じ時に読んで、淀君(茶々)の女の戦いがあまりにも嫉妬や恨みを持ちすぎたのではないかと思いました。その結果が豊臣家滅亡につながったような気がします。
何事も気の強さは必要なことですが、その中に本来の目的と異なる感情が入ってしまうと大きな過ちを犯すことになるということでしょうか?