最近、過去日記をどうしようか、考えている。実はノートなどに摘要を大分前から書いているが、パソコン(前は「ワープロ」)で書き出したのは1988年(昭和63年)2月10日であり、22年前である。
で、その年の日記によると、2月21日(日)にアルパックの霜田 稔さんと滋賀県湖西の雄琴にあった有料老人ホーム『アクティバ』に見学に行った。同行したのは木下さん夫妻(元宇治市職員)、松井さん(元アルパック)の奥さんである。
(以下聞き取りより)この施設は老人医療に携わっていた医師・今井幸一さん(茨木市)が老人用居住施設をつくろうと6年前(=1982年)にプロジェクトチームを発足。ヨーロッパを調べたが日本とギャップが大きすぎ、アメリカの民間施設を参考とすることとなった。アメリカの施設はほとんど湖の傍に建っていた。湖の傍は気候温和、気分爽快ということで日本で数十ヶ所調べ最後に琵琶湖と浜名湖が残った。
結局、大阪、京都に近い琵琶湖となった。雄琴は、ある意味でイメージが悪いが長い目では「歴史的温泉地」となり大丈夫となったという。(木下さんの話では琵琶湖西岸が正解で、東岸は駄目であるとのこと。何故なら老人に昇る朝日を見せても良いが沈む夕日は禁物とのこと)
全部で60数億円の事業費、建設費だけで40数億円である。1万坪の敷地に6000坪の建物。6階建て。やはり集合住宅のほうが老人ホームとして合理的か。普通のベースではとても高くつくので施工の間組にも浴室施設の松下電工にも協力を要請した。浴室は「実用新案[特許]」にて共同で売り出すらしい。
昨年(1987年)7月に完成(隣りのクリニックは9月となる)して181室の内80室が契約済み、現在40戸が入居している。2期工事としてあと100戸位つくると言う。
5戸のみ夫婦で、後は単身であり女性が多い。平均70歳過ぎ。前歴は社長、経営者、医者、学校の先生など。中にはオペラ歌手もいるという。
(経営は)利用権購入方式の株式会社で部屋の大きさにより2000万円より5000万円までである。その他に月10数万円の費用(管理、食費、光熱水費など)がかかる。月費用は厚生年金の範囲内。
入居にあたって親子のトラブルもあるらしい。利用権のため死んだら終わり(没収される)のため、子どもとしては全然財産にならないこと、(また)やはり「老人ホーム」に親を追いやったことに個人的に世間体からの抵抗があるとのことだった。
国際健康村『アクティバ』自身の施設内容は、かなり良く考え抜かれていると思った。国際、と銘打っているのは社長弟はアメリカ住まいが長く、その線にてハワイの同じような老人ホームと提携してお互いにゲストルームを開放し合おうということである。
また、普通はコミュニティ部分と個室部分が3対7なのに対して、ここでは4対6にした。ホテル部門、レストラン、バー、喫茶部門等があり。近隣の人も利用できる部分がかなりある。カルチャーセンターもあり。
となりの「クリニック」には入院施設もあり。寝たきりになれば、そちらに移行出来る。入浴サービスは送り迎え付で4500円/回で安い。
現在、どうなっているのか、「22年後の訪問」などしてみたい。ご存知の方、コメントをどうぞ。
で、その年の日記によると、2月21日(日)にアルパックの霜田 稔さんと滋賀県湖西の雄琴にあった有料老人ホーム『アクティバ』に見学に行った。同行したのは木下さん夫妻(元宇治市職員)、松井さん(元アルパック)の奥さんである。
(以下聞き取りより)この施設は老人医療に携わっていた医師・今井幸一さん(茨木市)が老人用居住施設をつくろうと6年前(=1982年)にプロジェクトチームを発足。ヨーロッパを調べたが日本とギャップが大きすぎ、アメリカの民間施設を参考とすることとなった。アメリカの施設はほとんど湖の傍に建っていた。湖の傍は気候温和、気分爽快ということで日本で数十ヶ所調べ最後に琵琶湖と浜名湖が残った。
結局、大阪、京都に近い琵琶湖となった。雄琴は、ある意味でイメージが悪いが長い目では「歴史的温泉地」となり大丈夫となったという。(木下さんの話では琵琶湖西岸が正解で、東岸は駄目であるとのこと。何故なら老人に昇る朝日を見せても良いが沈む夕日は禁物とのこと)
全部で60数億円の事業費、建設費だけで40数億円である。1万坪の敷地に6000坪の建物。6階建て。やはり集合住宅のほうが老人ホームとして合理的か。普通のベースではとても高くつくので施工の間組にも浴室施設の松下電工にも協力を要請した。浴室は「実用新案[特許]」にて共同で売り出すらしい。
昨年(1987年)7月に完成(隣りのクリニックは9月となる)して181室の内80室が契約済み、現在40戸が入居している。2期工事としてあと100戸位つくると言う。
5戸のみ夫婦で、後は単身であり女性が多い。平均70歳過ぎ。前歴は社長、経営者、医者、学校の先生など。中にはオペラ歌手もいるという。
(経営は)利用権購入方式の株式会社で部屋の大きさにより2000万円より5000万円までである。その他に月10数万円の費用(管理、食費、光熱水費など)がかかる。月費用は厚生年金の範囲内。
入居にあたって親子のトラブルもあるらしい。利用権のため死んだら終わり(没収される)のため、子どもとしては全然財産にならないこと、(また)やはり「老人ホーム」に親を追いやったことに個人的に世間体からの抵抗があるとのことだった。
国際健康村『アクティバ』自身の施設内容は、かなり良く考え抜かれていると思った。国際、と銘打っているのは社長弟はアメリカ住まいが長く、その線にてハワイの同じような老人ホームと提携してお互いにゲストルームを開放し合おうということである。
また、普通はコミュニティ部分と個室部分が3対7なのに対して、ここでは4対6にした。ホテル部門、レストラン、バー、喫茶部門等があり。近隣の人も利用できる部分がかなりある。カルチャーセンターもあり。
となりの「クリニック」には入院施設もあり。寝たきりになれば、そちらに移行出来る。入浴サービスは送り迎え付で4500円/回で安い。
現在、どうなっているのか、「22年後の訪問」などしてみたい。ご存知の方、コメントをどうぞ。