ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2024.6.10ドセタキセル4回目(6割減量2回目)+ジーラスタボディポッド4回目19日後のこと 旅は3日目、お天気に恵まれ、走行距離は60㎞、万歩計は11,000歩超え

2024-06-10 21:12:53 | 

 昨夜はブログアップ後、雨の中コンビニまでお買い物。赤いヨーグルトやおやつなどを買って戻る。夫はお夕寝をしたおかげですっかり元気で、駅まで行こうと言う。私は疲れたのでお断りして戻る。
 さすがに夕食が早かったので小腹が減って、ちょっとしたスイーツで人心地着いてから大浴場へ。幸い2,3人しかおられず、サウナもあり、いい汗を流すことが出来た。

 手足のケアをしてからベッドに入ったのは11時を過ぎていたが、無事日付が変わる前に眠りに就いた。ところが、入浴前のおやつが良くなかったのか、12時半を回ったところで、急激に差し込むような腹痛。お手洗いに駆け込む。またしても下痢だ。
 お手洗いから出られない。げっそりしてベッドに戻ったのは1時過ぎ。夫は気持ちよく眠っている。何とか落ち着いたようで、その後は目が覚めることなく、平日仕様のスマホアラームが鳴る。

 ベッドでぐずぐずしていたら15分遅れて夫のアラームが鳴る。夜中にお腹を壊した話をするが、夫は全く知らなかったという。お腹を温めたいので、朝風呂に入ってくることに。
 さっと温まって20分足らずで部屋に戻った。身支度をしながらBS朝ドラを視て、階下のレストランに降りる。

 ブッフェでは恐々とちょっとずつ頂く。温かいミネストローネスープがお腹に優しく美味しかった。夫は和食でご当地メニューをチョイスし、パンも食べ足していた。
 部屋に戻ることなく、そのまま駅までお散歩。鳥取駅まで5分少々だ。今日はいいお天気で青空が広がっており、朝から七分袖のブラウス一枚で丁度良い。

 駅のモニュメントには因幡の白兎と大国主命の姿も。改札口にはコナン電車の案内や観光列車の顔出しボードもある。反対口までチェックして駅ナカのお店でお土産品を冷やかしながら、ホテルに戻る。一生懸命歩くと汗ばむくらい。

 出発まで一時間ほど。パッキングも食休みも済ませる。お腹は何とか落ち着いてくれた模様でほっとする。バスにある程度の時間乗る、好きな時にお手洗いに行けないというのが結構ストレスで、神経性の下痢なのでは、と思うこともしばしばだ。

 集合10分前に部屋を出て、チェックアウトするもロビーにはどなたの姿もない。まさかのビリであるが、まだ集合時5分前。うーん、皆さん、本当に集合が早い。集合時間に遅れているわけでないのに、私達が座ってすぐにバスに出発されると、ちょっと肩身が狭い。
 今日の席は5列目のガイドさん側。6,7,5ときて明日は何列目だろう。

 今日は10時出発、15時には宿に入り、更に明日の出発は10時でホテル滞在19時間というゆるーい予定だ。

 最初の観光スポットは鳥取砂丘。今を遡る40年近く前、勤め始めてすぐの頃、両親と山陰山陽を旅して訪れて以来の再訪。夫は今回鳥取県初上陸なので、当然初の砂丘体験だ。
 ホテルからは20分ほどで到着し、砂丘会館にバスが止まり、横断歩道を渡って階段を上れば、眼前には自然が作り出した芸術作品ともいえる砂丘が広がる。与えられた時間は45分ほど。リフトや砂の美術館等もあるが、到底見たり乗ったりする時間はない。

 以前訪れた時はこんなに緑がなかったな、という印象だ。それにしてもいいお天気。青空に白い筋のような雲。そして砂丘を上らないと、濃い青が美しい日本海は望めない。
 ラクダが数頭いる。一緒に写真を撮るだけ、ラクダの背中に乗って写真撮影、ラクダに乗って歩く当然写真は撮り放題、と3段階の料金が用意されている。気になる。
 物見遊山の私は、以前シンガポールでラクダに乗ったことがあるが、ラクダのこぶがなんだかぶよぶよしていて、そこには太い体毛が針金のように生えていて、どこを触っていいのかわからなかったという記憶がある。
 夫が、冷たい目線で「乗りたいなら乗れば」とげんなりした顔で言うので、やめておく。

 気を取り直して、砂の中を歩き出す。有難いことに、昨日の雨で、砂の上がとても歩きやすい。靴カバーも販売していたようだが(イタリアのサンマルコ広場でビニールカバーが10€もしていたが、ここではビニールが200円、不織布が250円と良心的だった。)、そのまま歩く。

 途中で、人の足跡ではない、ラクダの足跡があって面白い。先を行く米粒のような人の姿が見える。遠くの一番高く見える丘は目指さずに、緩やかな丘を目指す。
 ゆっくりゆっくり一歩一歩、ふうふう言いつつ到着。頂上に立った時の景色の素晴らしさといったら。遠くの島、白兎海岸まで見渡せる。上って来てよかった!と思う。

 再び、ゆっくりUターン。帰りの坂の方がきつかった。すっかり喉が渇く。夫は目ざとく梨のソフトクリームの看板を見つけて早速お買い上げ。私は夜中の下痢のおかげで、とてもではないが、冷たいものはパス。それでもちょっぴり味見をして口の中で転がしてから恐々飲み込んだ。梨なのかあまりよくわからないフレーバーだったけれど、美味しかった。

 2番目の立ち寄り場所は浦富海岸。15分ほどで到着する。ここは山陰の松島と呼ばれる景勝地だ。沖縄のように珊瑚で海の色が違うのではなく、岩のあるなしで青の濃淡がある。
 添乗員のSさんによると、弁当は忘れても傘は忘れるな、と言われるほど雨の多い山陰でこんなに晴れる日は1割あるかないか、だという。とてもラッキー。晴れ女が沢山いるのだろうか。
 昨日は残念なお天気だったけれど、今日は一転しての好天、本当に良かった。道路沿いの撮影スポットで皆さん入れ代わり立ち代わり記念撮影。空には鳶が文字通りくるりと輪を描いて飛んでいる。それも仲良く2羽。ここでは25分の予定が20分で揃ってしまい、5分前倒しで出発。

 次は、早くも昼食の立ち寄り場所。道の駅きなんせ岩美を目指す。15分で到着してしまう。1時間の自由昼食だ。道の駅の食堂のメニューは揚げ物や海鮮もの。うーん、あまり触手を動かされない。
 今夜の夕食は3日間で一番期待できる会席料理なので、軽くてもいいなと予めバスの中からチェックしていた、道路を渡った喫茶店に行ってみる。ここが良さそうでなければラーメン屋さんも見つけた、と夫が言う。

 かわいい童謡の名前がついた喫茶店に入ると、お客さんはどなたもいなくて貸し切り。そして大当たりだった。
 ご主人が一人で切り盛りしておられたが、夫はナポリタンのランチにアイスコーヒー、私は小倉ホットケーキとカフェオレをチョイスした。盛り付けも見栄え良く、味もばっちり。小倉の小豆が大粒で美味しいこと。夫に半分シェアする。

 鳥取から通勤されているというご主人と話し込んで、新宿近くに住むお孫さんのお話等を伺ったり、次に行く予定の余部駅の写真を見せて頂いたり、充実したランチタイムになった。
 お店を後にする前に夫とご主人、私とご主人と、それぞれツーショットを撮影していい思い出が出来た。団体行動のバス旅でも、こうして地元の方とお喋りするのはとても楽しい。
 再び道の駅に戻る。野菜等もお買い得で、買いたい気持ちをぐっと我慢して特産の梨のジャムだけゲットしてバスに戻った。

 最後の立ち寄り先は余部鉄橋空の駅だ。30分ほどで到着する。お腹は一杯、気持ちよくバスが揺れて眠気もピークだ。山陰本線の名物鉄橋であるこの余部鉄橋は、現役の餘部駅にかかる。1986年の事故により、今の鉄橋になった。クリスタルタワーという名前のエレベーターで駅まで上がることが出来る。なんと、1日に3本しか来ないという特急はまかぜが通過する現場に立ち会えるラッキーさ。しっかり写真に収めて、かつての線路も歩いて、再び地上に降りて駅長さんであるというリクガメのソラちゃんにもご挨拶。
 駅の傍にある道の駅も物色し、45分の自由時間はあっという間に過ぎた。鉄男の息子も山陰山陽一人旅の時に訪れた場所だ。LINEで写真を送ったら早速コメントが帰ってきた。

 今日の宿泊は創業元禄15年、山陰屈指の上質な天然温泉で、長寿大岩風呂等8つの湯処を愉しめ、湯村温泉の街並みを一望できる高台にある閑静な湯宿だ。日本三銘石のひとつ「佐治石」を配した庭園も素晴らしいという。
 3階の14畳ほどの広い和室にチェックインすると、男性の仲居さんがお茶を届けてくださり、浴衣のサイズチェック。新しい物を用意してくれる。備品の説明を受けた後、お茶と用意されたお菓子を頂き、一服する。

 そして、風情溢れる夢千代日記の舞台である温泉街の散歩に出かけた。城崎温泉と並ぶ名湯とも言われ、元湯は「荒湯」と呼ばれ、98度の高温泉が湧き出ている。温泉卵を茹でられると聞き、早速トライ。
 3個買って、10分ほど湯に浸ける。その間に夢千代像とツーショットを撮りに。戻ってくると丁度良い塩梅のゆで卵が出来あがり、水道水で冷やしてから夫が剝いてくれて、卵と一緒に頂いたお塩をつけて頂く。茹で加減がバッチリでなんと美味しいこと。

 小腹が満ちた所で、足湯にもトライ。ちょっと熱かったのでそろりそろり。足裏が痛み出さないうちに上がる。ほっこりした気分になったところで、ふれあい手形散歩道と称される、芸能人文化人の手形プレートが設置された春木川沿いの遊歩道を歩く。

 昭和初期の町並みを再現した温泉博覧館である夢千代館にも入館。タイムスリップした空間を体現し、1年後に届くという手紙を自分宛に出そうかどうかちょっと迷って、やめておいた。もし私がいなくなっていて、夫が受け取ったら悲しすぎる。

 思いのほか長いお散歩になり、部屋に戻って一休みしたらもう夕食の時間。大広間に行くと、またビリから2番目で空いていたテーブルに案内される。
 但馬牛のすき焼きやローストビーフのサラダ、お造り等が所狭しと並べられ、とても食べきれず。最後の栃の実プリンは別腹で頂いた。お腹一杯で戻ってくると、部屋にはお布団が敷かれている。

 母にMeet通話をしようとした途端、いきなり腹痛に。案の定食べ過ぎでまた下痢に戻ってしまった。本当に懲りないことだ。
 ようやくお手洗いから出て、Meet通話。今日はデイサービスの日だった。
 先日、クリニックで小児用ロペミンを頂こうとしたら、これは子供用だから、と大人用を10回分処方されたそうな。小児用で十分だと思うけれど、まあ、仕方ない。
 
 ということで、せっかく昼間に到着したものの、まだ自慢のお湯に入れていない。これから明日の出発までに何か所に入れるものやら、である。

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