ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2024.6.11 旅は最終日、治療前日 湯村温泉から姫路城経由、一路桃太郎空港から前泊ホテルへ向かう 

2024-06-11 19:11:14 | 

 昨夜はブログアップ後、渋る夫を連れてまずは最上階の檜露天風呂へ。夫に、15分と時間を決められ(!)、慌ててさっと入る。漆黒の空に浮かぶ三日月が美しかった。
 早々と出たのに、夫は15分以上かかったとブツブツ。
 次は地下の長寿風呂へ。4つのお風呂は、内風呂は打たせ湯に泡風呂、露天風呂は檜と浮寝湯。ヒーリングの岩盤浴は天井が星空になっている。じんわり温まっていい汗をかけた。
 時間を気にして、ゆっくり入ることは出来なかったけれど、空いていたので有難かった。湯上りの黒豆茶を頂いていると、夫は既に上がってマッサージチェアでリラックス中。

 部屋に戻り、早めの就寝。なんとかお腹も落ち着いてくれてほっとする。
 明け方5時くらいに夫がお手洗いに起きて、すっかり目が覚めてしまう。珍しく寝汗をかいていたので、朝風呂に行くことに。
 昨日は男湯だった地下の長寿風呂は女湯に変わっている。こちらも大きな内風呂に打たせ湯と泡風呂。外は大きな岩風呂に浮寝湯があった。
 さっぱりして部屋に戻り、手足のケアや身支度をしながらBSで朝ドラを視て、朝食会場へ向かうと、またしてもビリだった。最後の2つの席が空いている。

 朝から少量多品種のおかずが並ぶ。荒湯名物の湯豆腐やら温泉卵やら。お刺身も煮物も、少しずつ箸をつけたけれど、とても頂ききれなかった。皆さん早々に食事を終えて、朝食会場を後にされる。
 30分もしないで朝食終了。部屋に戻る。まだ出発まで1時間半近くある。

 荷物のパッキングを終えて、夫はウトウトと朝寝中。
 早めに部屋を出ると、昨日部屋迄案内してくれた若い男性の仲居さんが、エレベーターの前で待っていてくれて、薬袋をお忘れでは?と。テーブルに置いてきてしまったようだ。それさえ気づいておらず、トホホ。
 フロントに預けてくださっているとのことで、チェックアウトに向かうと、フロントから見慣れた小さな巾着袋が差し出された。有難いことだ。

 バスに乗り込む前にお見送りしてくれた彼とお礼方々ツーショットで写真撮影。
 沢山の方たちのお見送りに手を振り返しながらバスは出発。

 今日はひたすらバスは南下する。走行距離は220㎞を超える。最初の行先は姫路城。
 2時間ほどかかるとのことで、途中1時間半ほど走った朝来の道の駅でお手洗い&お買い物休憩。播但自動車道を通って、姫路に入る。
 今日もとてもいいお天気。日差しが強い。

 バスは駐車場に止まり、添乗員のSさんに連れられて、立ち寄り場所のお土産屋さん経由姫路城入口へ。
 凄い日差しだ。夫が姫路城を訪れるのは3回目。前回は息子と2人でやってきた。かなり階段の上り下りがきついけれど、大丈夫?と訊かれるが、青空に映える白鷺城の美しい姿を見たら、頑張れる気がしてきた。お濠の緑も美しく、空にはクロサギが2羽飛んでいる。

 隣に好古園という素晴らしい庭園があるとのことで、セット券を購入して、国宝・姫路城へ。天守閣に行くまでの石段もかなり急で、門は小さく腰をかがめないと入れない所も多い。いかにも簡単に攻められては困る、お城らしい大変な造りだ。
 ふうふう言いながら、ようやく天守閣へ。靴を脱ぎ、地下1階から地上6階まで。狭い急な階段を上がる。途中の窓からは屋根の鯱と姫路駅が見渡せる絶景だ。無事最上階まで登り今度は別の階段で1階まで。膝が笑って、ふくらはぎはパンパンである。
 それでも自分の足で上り下り出来たという満足感。足の裏は痛んだけれど、達成感でご機嫌だ。

 再び石段を下りて、お濠まで戻ってきた時には汗だく。2時間半ちょっとの自由時間を頂いたが、残り1時間少々。千姫ゆかりの西の丸を見学するのは諦めた。
 隣の好古園の中に素敵なレストランがあるというのでそちらに入りたかったのだけれど、夫曰く、それほど大きくなくて混んでいたら昼食抜きになると言われ、しぶしぶ旅行会社から紹介されたお土産物屋さんで昼食を摂る。

 あまりに暑くてまたそうめんである。夫は久しぶりのラーメン。けれど、泣きたいほど美味しくなかった。そうめんは茹で過ぎ、ラーメンは麺が中華麺とは思えない食感で、スープも醤油を溶かした感じで、頂けなかった。がっくり。

 悪態をつきながら、姫路城西御屋敷跡庭園“好古園”へ。沢山のお庭がそれぞれ土塀で区切られて独立している素敵な処である。まずはお屋敷の庭。
 藩主の下屋敷があった庭で、池泉回遊式庭園だ。このお庭を眺めながら食事が出来るレストラン。嗚呼、残念。庭園のシンボル渡り廊下はまるで京都の古刹にでもいるかのようだ。

 あまりに昼食が残念だったので、お口直しに、茶室双樹庵でお抹茶を一服頂くことに。数寄屋造りの茶室は裏千家の第15代家元の設計・監修だという。紫陽花の上生菓子と抹茶を美味しく頂戴する。お茶の先生と思しき素敵な女性とお話ししながら、すっかりいい気分になる。

 残り30分を切り、猛スピードで残りの庭園や竹林を愛でつつ、バスに戻る。10分ほど前に到着。今日は前から3列目で乗り降りも大分楽だ。そして今日も集合時間5分前にバスは出発。

 最後の立ち寄り地は吉備津神社。1時間半ほどバスに揺られ、到着。三備一宮の神社は桃太郎伝説のルーツである神社だ。本殿まできつい石段を上がる。参拝を終えて、長い回廊を下りながら、境内に祀られている多くの御宮を参拝。最後は瀬祭神社と本宮社。“乳がんが治りますように”とお札にジャガイモで作られたり、ぬいぐるみの乳房が掲げられており、びっくり。しっかりお参りを済ませてきた。

 ここで45分の時間があったが、30分ほどで参拝終了。夫は門前の桃太郎というお店でしっかりきび団子ソフトをゲットしている。暑いので確かに冷たいソフトクリームは美味しい。私もお相伴。

 これで今回の観光は終了。一路桃太郎空港へ向かう。
 チケットを頂き、皆さんとご挨拶をし、今は空港のラウンジで記事を書いている。
 東京への出発は夜8時。到着後は、リムジンバスでホテル前まで。

 夫には申し訳ないが、私はそのまま病院前泊。夫の帰宅は午前様ギリギリになりそうである。それにしても治療前日までよくまぁ遊んだものである。万歩計は11,000歩を超えた。頑張った足に感謝である。

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