ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2014.3.22 三連休2日目、バスには懲り懲り、京料理で挽回

2014-03-22 22:40:07 | 
 昨夜は3人とも寒さの中の強行軍に、文字通りかなり疲れたようで、入浴後、あっという間に眠りについた。
 今朝は、さすがに早く目覚め、読みかけの文庫をベッドで読み終わるという贅沢をした後、恒例の浴槽足湯で足爪のケアを済ませてから、寝坊助の息子を起こす。

 レストランのモーニングビュッフェはヘルシーなおばんざいがいろいろ。朝からたっぷり頂いてエネルギーチャージした後、いざ下宿先の下見へ出かけた。

 バスは相変わらずの混雑だ。観光スポットでは多くの乗客が降りる。何とか予約時間の5分前に最寄りのバス停に到着したが、道に迷って5分の遅刻。静かな住宅街の中に、ようやくピカピカ新築の学生会館を見つけた。
 既に下見のために訪れている入居者の家族もちらほら。寮長さんにご挨拶した後、一昨日大学を卒業し、昨日、4年間住んだ学生会館を引き払って、来月から大学院に進学するという男子学生さんが案内してくれる。事前の案内ではモデルルームだけの見学ということだったが、実際に息子本人が入る部屋を見せてもうことが出来、ラッキーだった。

 日当たりの良い南向きの2階の部屋。既にベッド、机、ラック、洗濯機等、必要な大物備品が入っている。正真正銘の出来立てのほやほやで、部屋の中からはそんな匂いがする。持ち込める荷物の大きさなどを測り、写真を撮影する。さらに1階のダイニングスペースや、ゲストルームなども見せて頂いて、1時間弱の館内ツアーは終了。近くのホームセンターの場所等、必要な情報も頂き、帰りには寮母さんにもご挨拶。30日からどうぞよろしくお願いいたします、と3人揃って頭を下げ、会館を後にした。
 隣にある八百屋さんのご主人からも「この辺は治安はいいし、心配いらないよ。」と言って頂く。有難いことである。

 会館から徒歩で5分ほど。平安時代の陰陽師・安倍晴明の屋敷跡、一条戻橋のたもとに鎮座する晴明神社をお参りする。息子の仲良し6人組に、向上守りや勝守りをお土産に購入。厄除けの桃や大きな楠の木に手を回して、大樹の力を頂く。ここに沸く晴明水は難病を治す力があるというのでしっかりお参り。

 そのまま北上すると、昨年Mさんに連れてきて頂いた和菓子屋さんが。カウンター席で熟練の菓子職人さんが、目の前で季節の生菓子を作ってくださるのだ。ランチ前だったけれど、これは是非、と夫と息子を連れていく。弥生三月、お雛様の掛け軸やお菓子で飾られたお休み処は、とても静かでゆっくりとした時間が流れる。見事な手さばきで芸術品のような“里桜”と“菜の花”の生菓子が出来上がる。私たちの為にだけ作っていただいたお菓子とお抹茶に感謝しながら舌鼓。

 再びバスに乗って、紹介して頂いたホームセンターでラックやらカーペットやらの下見。購入するものに大体目星をつけて、来週、入居直前に買い出しをすることに。さらにバスで駅前まで戻り、遅い昼食をカフェで済ませる。
 大型電気店でテレビ等を購入し、配送の手配。そして、なかなか来ないバスを延々と待つ。乗り込んだと思ったら今度は渋滞で全く進まない。小一時間近くバスに揺られて、昨日下見をしたショッピングセンターまで戻り、花粉症対策の加湿空気清浄機を購入し、配送の手配を済ませた。

 それにしても、自分が社会人3年目に住んだワンルームの一人暮らし-最低限の安売り家具を買い、家からベッドを持ち込み、小さな14インチのブラウン管テレビしかなかった-ことを思い出すと、家具付き・2食付きの新築ワンルームで32インチの液晶テレビなど、なんとも恵まれた学生生活のスタートではないか。そんなの当然という顔をしている我が子に正直、妬ましいほどの気持を抱く母である。これは、出世払いをしてくれるまでしぶとく生きなければなるまい。

 夕食はMさんとご一緒するお約束をしていたので、アタフタとタクシーを捕まえてホテルまで戻り、体勢を立て直し、予約してくださっていた京料理店へと向かった。
 このお店も昨年の3月、Mさんに連れてきて頂いたお店だ。久しぶりにMさんにお目にかかり、懐かしくも嬉しかった。息子がこの街に住むことになったことも、Mさんとのご縁が取り持ってくれたことかもしれない、と出会いの不思議さを思う。
 あの時、京料理店のご主人に「今度は是非、家族揃ってまたお邪魔したいです。」と言ったのだけれど、まさかこのような状況で訪れるとは思わなかったなあ、といまだそんなことを思う私である。
 目と舌で、美しく盛り付けられた沢山のお料理の数々を味わい、気づけば本日もデザートまでしっかり完食。今度、息子がこちらの大学でお世話になることになりましたので、また寄らせて頂きます、とご挨拶。
 これからもし何かありましたら、その時はどうかよろしくお願いいたします、とMさんにお願いしてお別れした。

 とりあえずこれで今回のミッションは一通り完了。明日はいったん帰京である。
 
 とにかく、休日のバスは全く当てにならないことが、よ~くわかった。それでも皆さん、本当に辛抱強く何十分でも待っておられるのに驚く。待っても満員で乗れるとは限らないし、とにかく時刻表通りには殆ど動いてくれない。20分、30分遅れは当たり前、という中、イライラなどしてはいけないのだろう。
 今回は、地理をある程度頭に入れておきたいので、頑張ってぐっと耐えてバスに頼ったけれど、息子はこれから、土砂降りでなければ自転車で移動をすると言うし、私たちは地下鉄で行ける場所は地下鉄で移動しよう、と考えている。
コメント (2)
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