ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2014.3.5 採血、レントゲン診察後ポートフラッシュ タイケルブ、明らかに効いている!

2014-03-05 19:19:48 | 治療日記
 タイケルブ2錠にしてから19日経過した。今日は2週間ぶりの通院日だ。
 夫が出かけた後、終日部屋の片づけをすることになっている息子に、留守番をしっかりね!と言い残して家を出る。最寄駅では10分以上電車が遅れており、ちょっとイライラする。JR乗換駅では最大限の早足で歩き(情けないが今や走ることは出来ない。)始発電車に滑り込み、何とか席を確保して、読書タイム。

 いつもより15分ほど遅い時間に病院に入るが、自動再来受付機前はそれほど並んでいない。IDカードを通し、採血受付。ここも7分待ちとあったが、割とスムーズに名前を呼ばれる。お手洗に行って態勢を整えて戻ると、もう“採血室へどうぞ”と私の番号が点滅していた。今日も見かけない臨床検査技師の男性が担当。腫瘍マーカー等全て測定の日なので3本。丁寧だったけれど、針刺しはやはり痛いし、紙テープのことはリクエストしないとデフォルトでプラスチックテープにされてしまう。
 止血をしながらエスカレーターで2階に上がってレントゲン受付へ。こちらも殆ど待たずに済み、荷物を整理しているとすぐに呼ばれて撮影。無事終了して、再び1階に降りて腫瘍内科受付へ移動した。月初めで混雑を覚悟していたが、ここまではとてもスムーズ。受付でも殆ど待たずに保険証チェック等を済ませる。待合椅子も空席が目立っている。
 採血結果が出るまで最短でも1時間はかかるから、とゆっくり読書をする。一気に1冊を読み終わり、2冊目に突入。自動血圧測定機で計測した結果は106-64、脈は82。通常通りという感じだ。
 そして“中待合へどうぞ”のランプが点くまでに1時間以上待った。中待合に入って読書を続けていると、今日も化学療法室にいらした認定看護師のKさんがいらして「次の次ですが、それまで中で話を聴かせてもらえますか。」と、向いの診察室に案内してくださる。待ち時間をこんなふうに過ごせると本当に有難い。
 前回同様、この2週間の経過をお話しすると、電子カルテにどんどん打ち込んでくださる。これまで早朝に泥便か軟便があり、朝食後にもう1度、さらに昼食後に1度と1日3回もお通じがあったが、ここ数日は、ほゞ起床時間に軟便もしくは普通便、朝食後に1度の軟便もしくは普通便で済み、1日2回のお通じであること。大事を取って手袋をしてはいるけれど、手指の痛みは大分和らいでいること。とはいえ、相変わらず手指の先が切れ易いので保湿ローションはたっぷりつけていること。また、口内炎が1か所出ているが、食事はしっかり摂れていること。顔や手足の湿疹は、悪化はしていないが相変わらず出ているので、寝る前と朝の2回、ステロイド軟膏を塗っていること、などなど。そして、数日前から足の親指の爪周りが腫れて痛むことを訴え、診て頂く。これは先生にも診せた方がいいですね、と言われる。
 それに3月、4月は仕事が繁忙期、息子の卒業・入学等の予定が立て込んでいるので、出来ればこのまま(増量せずタイケルブ2錠で)様子を見たいことも一気にお話しする。採血とレントゲン結果もPC内に出ていたようだが、先生から言って頂いた方が良いですね、と終了する。と、タイミングよく先生から呼んで頂けた。今日もKさんが一緒に診察室へ入ってくださった。

 ご挨拶の後、Kさんにお話ししたことは先生が既にPCの画面で確認されているので、概要だけかいつまんでお話し。診察室での検温は6度9分。
 PCには既に今日と前回のレントゲンの画像が並んでいる。採血の結果は白血球が3,500、そして腫瘍マーカーCA15-3は先月より更に1割弱下がっているという。もうその場で飛び上がりたい感じ!私の目から見てもレントゲン画像で左右の腫瘍茎や影が薄く小さくなっており、前回モヤモヤとしていた影も目立たなくなっている。これは・・・と思うと、先生から「明らかに良くなっている!」との診断。狂喜乱舞したいのをぐっと堪える。
 足の指を診て頂くと「立派な爪囲炎ですね~。ステロイドを塗るしかないんですよね。」とのこと。赤く腫れてズキズキと痛むけれど、歩けないほどではないので、ノープロブレムだ。それにしても、ゼローダは1月末に休薬して既に1か月以上経っているのに、未だにこうした副作用が出るというのだから、本当に劇薬なのだなあと思う。手足の皮膚もすっかり薄くなってしまっているし。
 が、最近、心なしか胸部の圧痛と鈍痛が和らいでいる気がするともお伝えする。入試でドタバタしていたけれど、朝1回で済んでおり、一日に2度、3度と飲んでいないのだ。

 息子の受験が一段落して、後は週末の国公立の結果を待つだけなのだが、仕事のこともあり、出来れば自分のことに専念出来るようになる5月を目途に増量するのでもOKかと言ってみる。先生は、「では診察の間を開けましょうかね。1か月に1度でいいでしょう。」とおっしゃる。4週間後だと、場合によっては入学式直後で仕事を続けて休むこともありうるので・・・と口ごもると、「じゃあ5週間後で。」と言われる。「え、それでいいのですか?」と訊き直すと、「全く問題ありません。」とのこと。
 本当は、今月もう一度通院するつもりでいたが、夢のように次回は5週間後になった。この病院に通い始めて6年余り、そんなに期間が開いたのは初めてのこと。今日もポートフラッシュをして帰ってくださいね、と言われ、次回以降も診察前採血、レントゲンと診察後のポートフラッシュの予約が入った。

 今日も湿疹対策にステロイドのロコイド軟膏、保湿のヒルドイドローション、それにタイケルブ1日2錠、下痢対策に毎食前の小建中湯・毎食後のラックビーそれぞれ35日分と、痛み止めのロキソニンを追加して処方して頂いた。

 挨拶して診察室を出て、中廊下でポートフラッシュに呼んで頂くまで待つ。
 10分程待って、診察室担当の看護師さんから内科のベッドに案内され、ベッドに横になってポートチェックのため生理食塩水を流す。1度目は針刺が痛み、うーんと思ったら、逆血が確認出来ないし注入出来ないので申し訳ないけれど刺し直させてください、と言われてガックリ。一度針を抜き、出血が止まるまでちょっと時間をおいて再度針刺。2回目もちょっと痛んだが、今度は無事逆血が確認出来て、問題なしとのこと。針刺が痛かった分、抜針は衝撃がなく上手に抜いてくださったので、ほっとする。どうも鼻の粘膜がやられているようで、寝ているあいだに鼻血が出てしまい、治まるまでちょっとお休み。

 御礼を言ってから化学療法室の看護師さんたちに「おかげさまで薬が効いているとのことで、次回は5週間後になりました。」とご挨拶してお部屋を出ようとすると、針刺し名人のOさんが駆け寄ってこられて「実は3月一杯でこの部屋を出ることになりました。」とのこと。Oさんはもう6年以上この部屋にいらっしゃるので、早晩異動されるのは判っていた。覚悟はしていたけれど、やっぱりショック。「今度はどちらへ?」と訊くと腫瘍内科と血液内科の遊軍のような形で、ということだった。
 「お辞めになるわけではないので、またお目にかかれますね。」とダメ押ししてから「本当に今まで6年間お世話になり、ありがとうございました。」とご挨拶して部屋を出た。春はお別れのシーズンでもある。次回からはこの部屋に来てもOさんはいらっしゃらないのだ。

 会計が出来るまで15分ほど待ちながら、夫や友人たちに報告メール。そして自動支払機で支払を済ませる。今回は5,000円弱。
 外は本降りの雨。院外薬局へ移動すると、待合椅子は満席。今日も20分くらい待っていると、いつものように私より後の番号の方が次々に呼ばれ始めた。まあ、たんまりあるし後回しだな、と思いながらメールやラインで連絡。その後20分ほどして、ようやく番号を呼ばれる。漢方薬だけ35日分の在庫がなかったので、不足分は自宅に郵送しますとのこと。ゼローダがお休みになって良かったですね、と言って頂く。エコバックを取り出して袋一杯の薬を受け取る。今日の支払は4万円弱。

 本日の病院と薬局を含めた滞在時間は4時間弱。そのままJRに乗り、乗り換え駅まで。遅い昼食を摂り、買い物を済ませる。最寄駅に着くと冷たい雨は土砂降りだし、薬も一杯だし荷物も増えているし・・・と、迷わずタクシーに乗って帰宅した。

 帰宅すると今月初めてのお花を息子が受け取ってくれていた。濃淡のピンクの薔薇がそれぞれ2本ずつ、白と紫がかったピンクのストックが2本ずつ、オレンジのカーネーションが2本。花言葉は「愛らしい」、「思いやり」、「女の愛」とある。春らしいゴージャスな組み合わせだ。

 今日圧倒されながらも一気読みしたのは2冊。金子雅子さんの「金子哲雄の妻の生き方 夫を看取った500日」(小学館文庫)と同じく金子哲雄さんの「僕の死に方 エンディングダイアリー500日」(同)。
 後日、読書レビューをしたいと思う。

 今日の結果をメール報告していた夫が、プチお祝いと称して、桜餅と柏餅のお土産を携えて帰ってきてくれた。夕食後に幸せ気分で頂戴するとしよう。

コメント (4)
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