生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1830 ・沖縄県民の切実な願いを踏みにじる仲井真知事

2013-12-26 06:59:29 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信1830(131226)をお届けします。

・沖縄県民の切実な願いを踏みにじる仲井真知事

 「一縷の望みが断たれた」という思いではないでしょうか。沖縄の人々は。

 「驚くべき立派な内容をご提示いただいた」だって!? 「いい正月になる」だって!? とうとう本性を現した仲井真・沖縄県知事。それにしても、「140万沖縄県民を代表して、心から感謝し、お礼を申し上げる」とは、何たるおべんちゃらな言い草。

 知事が安倍首相にそんなおべんちゃらを言っているそのときも、昨日12月25日には沖縄県庁を多くの県民が「人間の鎖」をつくって取り巻いていたではないですか。沖縄の過半の人々は、「辺野古基地建設に反対」なのです。

 仲井真知事にとっては、辺野古の海を埋め立てて「米軍基地を造っても結構です」という承認を与えることが、県民に”ありがたいクリスマス・プレゼント”を贈ることになるというつもりなのでしょうか。米軍には、本当のクリスマス・プレゼントでしょうが……。

 肝心の普天間基地の「5年以内の運用停止」や「牧港補給地区の7年以内の全面返還」も、安倍首相からは「検討チームを設置して検討する」というだけです。例のよって、「検討して、アメリカ側と交渉したが、なかなか実際には進まない」となることは明白です。辺野古基地を造るとして、それが完成するまでは、当然、普天間は使い続けられます。全面返還はいつになるやら、頼りない口先三寸です。

 安倍政権がアメリカさまのために一生懸命に造って差し上げようとしている辺野古基地は、とどのつまり沖縄に新しい基地を造ることです。「沖縄の負担軽減」などになりません。

 日本政府が本来、アメリカと交渉しなければならないことは、日本から米軍基地に出ていってもらうことのはずです。ましてや普天間基地は、イラン、イラク戦争などの重要基地として機能してきました。日本は、アメリカ軍に基地を提供することで、戦争に参加していたのです。

 敗戦後70年近く経つにもかかわらず、いまだに”占領軍”の居座りを許しておくこと自体、アメリカの属国であることの証左です。

 今回、せめて日米地位協定の根本的な見直しに手をつける絶好の機会とすべきでしたが、安倍政権にはそんな問題意識は毛頭ありませんでした。

 属国であることに安住する安倍政権は、できるだけ早く退場させる必要があります。

 仲井真知事は、次の知事選で交代させなければならない。当面は、来月19日の名護市長選挙で現職の稲嶺市長を再選し、沖縄の意志を再度明確に示す必要があります。

 仲井真知事の「辺野古埋め立てオーケー」は明日27日になるようです。早ければ本日中にもの観測も。いずれにしろ、今後は工事をさせない闘いとなります。辺野古で工事をさせず、普天間も返還させることが、「県外移設」を実現する王道です。これまでと状況は変わっていないということになります。

 


1829 ・仲井真知事さま、お願いだから「辺野古の埋め立て」は承認しないで下さい

2013-12-25 07:05:22 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信1829(131225)をお届けします。

・仲井真知事さま、お願いだから「辺野古埋め立て」は承認しないで下さい

 状況は極めて悪い。外堀はほとんど完全に埋められました。外堀をほとんど埋められた状況で、仲井真知事は本日12月25日、安倍首相と会談します。そこで安倍首相から沖縄側の要望事項に対し、”決め手の回答”が示されます。

 安倍首相は、アメリカのオバマ大統領との会見で、「普天間基地の辺野古への移設」という手形を切りました。アメリカ側は、その手形を落とすよう強く迫っています。

 年明けの1月19日には、辺野古がある名護市の市長選挙。現在の稲嶺進市長は、「埋め立ては断固反対」です。稲峯市長が再選されたら、いよいよ辺野古移設は難しくなる。

 安倍首相としては、これ以上先延ばしできない。沖縄県民の民意を押しつぶしてでも、埋め立てを強行し、辺野古基地を造る。安倍暴政車は、アクセルをいっぱいまで踏み込み、エンジンはフル・スロットルです。

 安倍首相は仲井真知事に対し、沖縄振興予算の大盤振る舞いでアメを与えました。その一方で、「もし、埋め立て不承認なら、普天間基地は固定化だよ」」と、脅しもかけました。

 仲井真知事は、もともと本音は「辺野古移設派」でした。しかし、それでは知事当選が危ういと思い、態度をあいまいにしてきたいきさつがあります。

 現在、ギリギリの要求としているのが、日米地位協定の改定につながると期待する、環境協定です。基地内の環境に関する部分が空白となっています。政府も、この問題で「最大限努力する」と約束してお茶を濁すのでしょう。

 沖縄県民の民意は、今でも辺野古埋め立て反対が3分の2を超えています。

  しかし、仲井真知事は、「辺野古の埋め立てを承認します」と回答するようです。回答時期は2日後の27日です。結局、「環境問題で一定の進展があった。これ以上こじらせると、普天間基地が固定化される。苦渋の選択として埋め立てを承認せざるを得ない。県民の皆様のご理解をたまわりたい」というところでしょうか。

 でも、考えても見て下さい。なぜ、県外、国外は検討されないのでしょうか。そもそも、アメリカの軍事基地が、占領終了後もここまで長期間、居座り続けること自体が異常です。そのうえさらに、最新鋭の米軍基地を日本が造って差し上げなければならないのでしょうか。

 沖縄の人々は、基地のない平和な島を望んでいるだけです。平和憲法を持つ日本への復帰を望んだのも、ひとえに平和な世界を求めてのことです。それは、日本全体の安全保障のあり方を示すものでもあるといえます。

 日本国憲法は、国際紛争を解決する手段としては、武力の行使はこれを禁止し、交戦権を放棄しています。これこそ、21世紀から30世紀の千年紀に通用させなければならない人類生き延びのカギではないでしょうか。

 仲井真知事、どうか埋め立てを承認しないでください。沖縄県民の悲願である基地のない島への道筋を明らかにして下さい。お願いします。

 


1828 ・安倍政権に「日米地位協定の見直し」を迫りましょう

2013-12-24 07:08:24 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信1828(131224)をお届けします。

・安倍政権に「日米地位協定の見直し」に迫りましょう

 普天間米軍基地の移設問題は、すぐれて「日米地位協定見直し」の問題ではないでしょうか。

 仲井真知事の「決断時期」が迫っています。安倍政権は「月内に、埋め立て承認を得たい」と、知事に迫り続けてきました。

 「月内」にこだわるのは、来月1月19日に名護市長選挙があるからではあるのはご承知の通りです。普天間の移転先と決めつけている辺野古は名護市にあり、現市長の稲嶺進さんは、「辺野古への基地反対」を掲げて、激しい選挙の末、勝利しました。来年の市長選でも再選をめざします。

 一方、辺野古への移設を容認する候補を勝たせたい安倍政権側は、二人の立候補表明者の一本化すら進まず、共倒れが心配です。ただでさえ、稲嶺氏に勝てる見通しは難しいのに、複数立候補なら負けるのは必定と懸念しています。

 稲峯氏が再び勝利すれば、仲井真知事は辺野古埋め立て承認をますます出しにくくなる。だから、年内に「埋め立て承認」を何としても取りつけておきたい。そのために、来年度予算では、沖縄関連は「満額以上の回答」で、あめを与えました。

 しかし、沖縄県民の民意が「県外移設」にあることは明瞭です。つまり、安倍政権は、民意をねじふせて、辺野古に「アメリカさまのための最新鋭基地を造って差し上げよう」としているわけです。

 仲井真知事は、政府に要望する重要項目として「日米地位協定の見直し」と挙げました。しかし、この箕面通信でも先日触れました通り、まずアメリカが拒否。安倍政権側は、担当の岸田外相も、小野寺防衛相も、「相手があることだから……」と、本気で取り上げるつもりはありません。

 それなら、私たちが声を上げるほかないのではないでしょうか。「地位協定を根本から見直せ」と。この地位協定が、日本のアメリカへの隷従を強いる法的根拠になっています。アメリカ優遇の不平等条約の極め付きです。

 本来なら、日本政府が常に見直しを要求してしかるべき最大重要項目のはずです。しかし、自民党政権は歴代、アメリカさまのご機嫌を損じてはならないと、アンタッチャブル、知らぬ顔で通してきました。

 女子児童が米兵にレイプされたときも、沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落したときも、地位協定の「見直し交渉」を行ったとされていますが、その内容は、「運用の改善」でごまかされました。それどころか、実質的には米軍有利がさらに有利になりました。アメリカ側は、常に”焼け太り”でした。

 なぜ、そんな情けないことがまかり通るのでしょうか。政府のアメリカ隷従を、私たち主権者が黙認してきたからだといえます。

 いつまで、こんな状態を放置しておくでしょうか。問いは、私たちに突きつけられているのだと思います。

 


1827 ・ローマ法王が「グローバリズム資本主義と闘え」と、メッセージ

2013-12-23 07:42:17 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信1827(131223)をお届けします。

・ローマ法王が「グローバル資本主義と闘え」と、メッセージ

 フランシスコ・ローマ法王が、グローバル資本主義と闘うようメッセージを発しています。ウォールストリート・ジャーナルの日本語サイトが伝えるところによると、「フランシスコ法王は、カトリック教会が改めて貧者に的を絞って活動するとともに、グローバル資本主義への攻撃に着手するよう呼びかけた」そうです。

 このメッセージは、「喜びの福音」と名付けられた文書で、先月11月26日に出されました。「『汝、殺すなかれ』という戒律が人間生活の価値を守るための明確な制限を設定しているのとまさに同じように、われわれは今日、排除と不平等の経済に『汝、向かうなかれ』と言わなければならない」

 「現在の経済システムは『その根本において不公正』であると指摘し、『市場と金融上の投機の絶対的な自立を守るものだ』」と、糾弾。「このような経済は『殺す』ことになる」と、断罪しました。

 フランシスコ法王は、社会の最も弱い人々、とりわけホームレス、麻薬常習者、難民、移民、そして高齢者に対するケアを促しています。自らも、法王庁の周辺のホームレスを招き入れ、食事を一緒にしたり、見た目に恐ろしい印象を与えるとして嫌われた難病の人を、てらいもなく抱擁したりしたことが、最近伝えられました。

 法王は、この種の弱者集団に手を差し伸べるにあたって、教会は傷つき、汚れると覚悟しなければならないとし、なぜなならそうした教会のメンバーは保護された壁に囲まれた安全な場所(教会)にとどまるのではなく、貧者を支援するために街頭に出るからだと述べています。

 不平等と社会的不公正を糾弾しつつ、カトリック教会に対し聖職者としての使命をさらに深く追及するよう求めているのです。

 そして、現代世界の難題として、途方もない所得不平等を生みだしている経済システムを挙げ、それは抑圧され疎外された人々を「落伍者」として放置していると批判しています。

 このメッセージについて触れたネット上の記事には、「カトリック教会の法王が、グローバル資本主義と闘えと呼びかけている。それに対し、日本の知識人の知的退嬰振りが際立つ。左派と呼ばれる陣営の人たちほどグローバリズムの持つ危険性に対する感度が鈍い。また、未だに憲法学者も行政法学者も国際公法学者もグローバリズム批判の論を張ろうとしていない」というコメントがありました。

 明日は、キリスト教を信じる人々には、イエス・キリストが生誕する聖夜。わが家は代々仏教系ですが、ローマ法王の「グローバリズムと闘え」という呼びかけは、よくよくかみしめたいと思います。

 


1826 ・都知事候補、宇都宮けんじさんの応援を全国的に広げたい

2013-12-22 07:49:15 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信1826(131222)をお届けします。

・都知事候補、宇都宮けんじさんの応援を全国的に広げたい

 沖縄の「静かに闘う牧師」平良修さんの話が本日12月22日午前5時から1時間、NHKのEテレ「こころの時代」で放映されました。平良さんは米軍占領時代の沖縄で、アメリカの高等弁務官の就任式での就任「歓迎」挨拶を指名され、「この高等弁務官で最後にしたい」と、事実上、「占領に終止符を」とスピーチしたのでした。

 そして、映像は平良さんご夫妻ら沖縄の人々が、普天間基地の野蒿ゲート前で「We Shall Overcome」(勝利を我らに)を歌い、オスプレイ反対を訴える姿で終わりました。

 安倍政権の暴走にストップをかける闘いを全国で、あらゆる機会をとらえて進める必要があります。

 東京では、年明けは都知事選です。この選挙では、なんとしても宇都宮けんじさんを勝たせたい。そのために全国のリベラル勢力は全力を尽くしましょう。

 宇都宮健児さんは、都知事選に立候補するとまだ正式に表明したわけではありません。しかし、いやでも出馬していただきましょう。しかも投開票は2月上旬と、時期が切迫しています。それに何かとせわしい年末・年始がはさまります。すでに選挙戦は実質上、中盤といえる状況ではないでしょうか。

 前回は確かに「後出しじゃんけん」で、最後に立候補表明した方が有利に見えました。しかし、宇都宮候補については、ともかくできるだけ広く多くの人に理解し、支持してもらうことが必須です。

 応援の輪を全国的に広げたい。切実に、そう望みます。1週間後に東京で、宇都宮さんの講演を含むこんなイベントが予定されています。できるだけ多くの人に参加を呼びかけたい。

【転送転載歓迎】

▼ 日本のピンチを希望に変える! talk talk talk !! ▼

民主主義と自由を奪われかねない危険な方向へ突っ走っている日本。

さあ、私たちが力を合わせるときです! さまざまな課題に取り組んできた経験を
聞き、語り、互いに理解を深めて、大きくつながっていくための場をみんなでつくりませんか! いま、宇都宮けんじさんの講演は、聞き逃せません!

▼日時:2013年12月28日(土) 14:00~18:00(開場13:30)

▼場所:文京区民センター2A会議室 (東京都文京区春日1‐16‐21 )

▼プログラム

☆第1部 ☆14:00~16:20
基調講演「新たな連帯と民主主義実現運動の必要性」
宇都宮けんじ(弁護士・反貧困ネットワーク代表)

「市民運動と選挙──これからの社会運動をどうする」
大久保青志(THE ATOMIC CAFE主宰)

トークセッション「秘密保護法反対運動から」
海渡雄一(弁護士・脱原発法制定全国ネットワーク事務局長)
高田健(許すな!憲法改悪・市民連絡会)

グループセッション
「それぞれの活動紹介と、つながってできること」

☆第2部☆ 16:30~18:00
《交流会》 希望ある2014年を望み、語り合いましょう

▼参加費:\1,500(飲食されない方\500)

▼主催・呼びかけ
「民主主義社会に秘密保護法はいらない!」実行委員会
(実行委員長 宇都宮健児)
問い合わせ:電話 03-3812-7111 (東京市民法律事務所内)
メール democracy_forum@yahoo.co.jp

 来年は、リベラル勢力が大きく結集できるか、その試金石となる1年のはずです。政界再編も含み、私たち一人ひとりの行動が大切です。私たち一人ひとりの行動が、日本の歴史をつくることにつながります。ムリはしないが、できることは全力で!