生き生き箕面通信

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1814 ・ウソを重ねる安倍首相。政治家が「信」を捨てたらどうなるのですか

2013-12-10 07:27:14 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信1814(131210)をお届けします。

・ウソを重ねる安倍首相。政治家が「信」を捨てたらどうなるのですか

 「政権に都合のいい情報の隠ぺいは、起こらないと断言してもいい」――これは安倍首相が昨日12月9日に行った特定秘密保護法に関する記者会見で語ったものです。記者会見でも、このように平気でウソをつく。この人は、記者会見の場も、国民をごまかす場として利用するために、平気でウソが付く。この人はホントに平気でウソをつける特技を持っているようです。

 特定秘密保護法は、もともとが国民に真実を知らせなくする法律です。それが目的でしゃにむに強行採決で成立させた法律です。法律によって、隠すことを、つまり隠ぺいすることを合法化する法律です。当然、政府に都合の悪い情報は、隠ぺいします。

 法律が制定される前ですら、実際に沢山の隠ぺいをしてきたではありませんか。その最も広く知られた隠ぺい例は、沖縄返還に伴う日米密約です。毎日新聞の西山太吉記者がスクープしましたが、政府(外務省)はいまだに、「そんな文書は存在しません」と隠ぺいを押し通しています。

 密約があったことは、アメリカの国立公文書館が公開した文書で事実として証明されており、日本側の当時の担当者である外務省局長が「自分が署名した」と認めても、「いや、そんなものはありません」と、平然と隠ぺいを推し通しています。外務省をはじめ官僚はウソをつくものであり、その手のひら上で踊らされる政治家もウソをつきがちです。

 朝日新聞も本日の朝刊一面で、「乏しい根拠 具体性欠く」の見出しで、ウソを暴いています。新聞だから、あからさまに「ウソ」という品のない語は避けて、「世論の不安、不信が払しょくされたとは言い難い」と抑制した表現にとどめています。

 しかし、中身は、安倍首相のウソのオンパレードを一つ一つ明らかにしました。

 まず、「今ある秘密の範囲は広がらない」というアベ発言。朝日は、「具体的な説明はなかった」と、ウソ発言であることを示しました。

 次が、「知る権利は奪われない。生活は脅かされない」というウソには、「民間人でも処罰対象になり得ることには触れずじまいだった」としました。

 さらに、「格段に透明性も責任もルールも明確になる」というウソ。安倍首相が参院の最後の審議段階で急きょ持ち出してきた「保全監視委員会」などいくつかの組織については、「政権内でも『どのような組織化分からない』と疑問の声が起きた」と記しました。

 

 しかし、それにしても、安倍首相のウソのつきぶりは、群を抜いています。一見、誠実そうな口ぶりで、堂々とウソをつくのです。ウソをつく演技にかけては抜群の演技賞ものです。ウソを漢字で書けば、「嘘」です。

 恒例の今年一年を表す漢字一文字が明後日、清水寺の森清範・貫主によって揮ごうされます。どんな文字になるのでしょうか。ボクは、イヤな文字ですが、この「嘘」をあげるのも一興と思います。

 ただ、政治の世界は、やはり「信」の一文字こそ大事なはずです。「信用」「信頼」「信義」がない政治は、ウソもののはずです。

 ジャーナリズムは、政治のウソを監視し、追及して、この世の「信」を保つ役割があります。本日、朝日新聞はまあまあの役割を果たしたといえます。

 しかし、日本最大の部数をもつ読売新聞は、安倍会見について1面と4面で報じましたが、「秘密保護法『今後も説明』」(1面)、「『都合いい隠蔽起きない』 首相、菅政権引き合いに」(4面)の見出しで、安倍首相寄りの記事に仕立てました。そこにはジャーナリズムの視点はなく、ただ時の政権のたいこ持ちの記事だけです。時の政権の世論操作をするための広報紙に成り下がっています。

 新聞こそ、「信」が生命線のはずです。読売新聞はその使命を捨て去り、反国民的な存在になってきています。読売のドン、渡邉恒雄という老人が居座って、現在の既得権益勢力の既得権を守る守旧大明神でいる限り、今後も主権者国民の世論を抑え込む役割を果たすでしょう。

 本題から離れました。安倍首相のウソについてです。結局、私たちの政治力を高めることが最も大切のようです。力を鍛えましょう。