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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

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2013-12-30 07:39:48 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信1834(131230)をお届けします。

・教育が危ない!

 教科書検定について、朝日新聞の本日12月30日の社説が、「政治の力に屈するのか」という見出しを立て、安倍政権のやり方に意義を唱えました。

 文科省は、教科書検定基準の見直し案をまとめ、国民からの意見公募(パブリックコメント)しています。期間は新年1月24日まで。そこで出た意見をもとに、来年度の中学向け検定から適用しようとしているのです。

 安倍政権の強い圧力を受け、教科書検定審議会が、たった2回の会合でまとめた見直し案。なにもかも拙速を尊ぶ安倍政権の性格丸出しです。

 そもそも教科書検定の問題は文科省が「教科書に目を光らせる検定」を打ち出したところから始まりました。検定は、「検閲を禁じた憲法違反である」という訴えに対し、最高裁が「合憲」の判決を出しました。

 保守勢力がとくに目の敵にするのが、「沖縄での集団自決には日本軍の命令や強制があった」という点と、「日本軍は南京で何十万人も虐殺した」という点などです。

 日本政府が「沖縄での集団自決に軍の命令や強制はなかった」としたことに対し、地元沖縄では十万人規模(主催者発表)の抗議の県民大会が開かれました。

 朝日は、見直し案に「愛国心や郷土愛をはじめとする改正教育基本法の『教育目標』に照らして、『重大な欠陥』があれば不合格にできる」という事項がふくまれたことを、取り上げています。

 「愛国心。これは目盛りのない物差しだ。目盛りがないから、使うものが好きなように判定できる」と、見直し案の危険性を指摘しています。

 そして最後に、「教科書を書く側ばかりか、検定する側も政権の顔色をうかがわざるをえなくなる。文科省は自らの首を絞めるような改定を本当にやるつもりか」と問うています。

 大阪の橋下徹氏ら維新の会は、府下の公立学校での「君が代斉唱・日の丸掲揚」の実施に厳しい目を向け、強制を押しつけています。

 教育の現場で、子どもたちに国家至上主義の狭い愛国心なるものを強制しようという目論見が進められています。自国だけを優れた特別の存在とし、他国を蔑視するゆがんだ人格の子どもたちにされかねない。

 教育が危ない! 

 私たち北摂の市民は、「教育が危ない! 北摂市民ネットワーク」を立ち上げ、メンバー同士の意志疎通のための「メーリングリスト」(ML)もつくりました。先生方とも手を結び、幅広い運動をしていきたいと思っています。ご関心のある方は、次のメール・アドレスへご連絡ください。

  koriyama2@gmail.com