おはようございます。生き生き箕面通信160728(2744)をお届けします。
・またもや「アベノミクス」の追加を打ち出す安倍首相――28兆円の大盤振る舞い
安倍首相が来週打ち出す経済対策は「28兆円超まで拡大」する方針となり、昨日そのアドバルーンとして昨日7月27日に福岡で講演しました。
その目玉中の目玉が、あのリニア新幹線です。「20兆円では不十分だとする」市場にくすぶる不安心理を拭い去るためで、「28兆円まで膨らみに膨らませました」という内容です。そのリニア新幹線は、とにかく着工し、最大8年間も前倒しする内容です。通常、8年間の工期を見込んでいたが、8年間も前倒しするという。
つまり、アベノミクスなるものは、最初の1段目も、その次の2段目も、結局、市場は不十分だと見ています。そこで今回打ち出したのが、安倍首相いうところの「キーワードは『未来への投資』」だそうです。
しかし、仮にリニア新幹線が完成したとしても、通常の東海道新幹線は走っていますから、かならず競合します。東京から大阪まで東海道新幹線は2時間30分ほどで、リニアが1時間かかるのなら「そうだ。乗ってみよう」となるかです。1時間なら、空も同じです。
しかも、リニア新幹線は、電力を食います。「エネルギーが足りない」と言っている日本で、わざわざリニアにする必要性があるでしょうか。
要するに、リニアは効率も良くないし、エネルギーもたくさん食います。完全な技術者と新幹線好みの政治家連中の遊び事です。そんなものを国の大事な資産に入れるほうがおかしい。