お早うございます。
生き生き箕面通信2012(140627)をお届けします。
・「(関電の)役員はすべて交代して下さい」と、橋本徹氏
朝日新聞は昨日6月26日付け夕刊トップの見出しを、「脱原発 関電に迫る株主」と、株主側からの声を取り上げました。
片や読売新聞は、「原発再稼働 理解求める」と、経営者側の意向を主見出しにしました。
これで比べると、どちらが読者の立場に立っているかは、一目了然です。
あえて申し上げれば、読売新聞は、「一般読者の立場など知ったことか。経営者側の声こそ大事ではないか」と、編集姿勢を鮮明にしているといえます。というよりも、一般読者が電力会社の原発再稼働に批判的にならないよう、世論を誘導しようとしていると受け取れます。
為政者側のやろうとする政治を、国民に押し付ける手助けをしようと積極的な読売新聞。ここ半年で50万部減ったとされていますが、まだその姿勢を改めようとはしません。ナベツネという読売のドンは、読売新聞を地獄へ連れて行くつもりのようです。
話がそれました。関電の筆頭株主である大阪市の橋本市長が2年ぶりに関電株主総会に姿を見せ、いきなり冒頭で「壇上の皆様は経営陣として失格。すぐに交代して下さい」と、経営陣の総退陣を求めた話でした。
以下、朝日夕刊を引用すると、「再稼働なんかやっていたら会社が潰れますよ」「値上げなんて絶対に許しませんよ。原発推進は絶対だめ。いつ撤退するのか」
これに対し、関電の八木誠社長は「原子力の再稼働と効率化に取り組み、経営責任を果たしていく」と答えるにとどめ、「再稼働で経営再建」を繰り返しました。何かの一つ覚えのように、「再稼働、再稼働」を繰り返すだけ。
昨日は全国の九電力すべてで株主総会が開かれました。いずれでも、経営責任を問う声が強く上がりましたが、経営側はすべて「再稼働で経営立て直し」を繰り返し、「脱原発」を求める株主提案を否決しました。
経営側には「脱原発」に舵を切り替える考えは全くないことが明らかになりました。
エネルギーをどうするか、については、再生エネルギー(自然エネルギー)への転換をなんとしても実現したいものです。しかし、遅々として進みません。発送電分離も、引き延ばされています。
安倍政権は、原子力ムラの立場に立っています。
次に原発のか国事故が起きれば、日本はそれこそ目も当てられない状態に陥ることが確実です。日本の国民の命を危険にさらしても、原発を進める既得権益勢力。命よりカネの亡者ばかりです。
日本をそんな状態のまま、次代の人々に引き継ぐことになりそうです。
原発の廃炉の主張:
< 久元喜造・神戸市長ら9人が原発依存の姿勢を批判し「(原発の安全性を)世界最高水準にというが株主を欺いている」「脱原発への方針をなぜ位置づけられないのか」などと訴えた。
と書かれています。
橋下氏は脱原発論者か否か不明なのではないでしょうか。市民に寄り添っている訳ではありません。