お早うございます。
生き生き箕面通信2433(150822)をお届けします。
・戦後70年の検証⑭終 めざすべき理想の国柄
北朝鮮が「準戦時体制」に入り、「(将軍さまの)攻撃命令を待っている」と、韓国を脅しています。韓国は、「攻撃があれば、容赦なく報復する」と、一歩も引かぬ構え。北が設けた期限は、日本時間で本日午後5時半です。一触即発。
それにしても、同じ民族で何と馬鹿げたことをするものか。だけど、北朝鮮を笑ってばかりはおれません。日本もかつて同じように馬鹿げたことを仕出かし、ボロボロになったのでした。さらに、それに懲りるどころか、安倍政権は集団的自衛権を行使できるようにして、アメリカ軍の命令のままに地球の裏側まで戦争に行く準備法案を成立させようとしています。
私たちは戦後70年を経て、これからの日本はめざすべき理想に向かって力強く日々努力する国柄でありたいものですよね。結論からいえば、周辺諸国と共同体をつくって、共存共生する国柄です。国の態勢としては、北欧型の福祉社会体制です。10年、20年、いや30年かけて粘り強く努力を重ねれば、不可能なことは何もないはずです。70年の検証の締めくくりに、「理想の国柄」を考えてみます。
まかり間違っても、アメリカ型の市場原理主義体制だけはご免こうむりたいものです。何故か。市場厳主義によるグローバリズムのいきつくところは、極端な格差社会だからです。1%ほどの一握りの人間だけがおいしい目を満喫する反面、残りの99%の人々は貧困レベルに近いか、あるいは貧困レベルそのものの生活を強いられます。すでにアメリカがそうなりつつあります。日本も少し遅れて同じような道をたどりつつあります。
日本は前回の東京オリンピックのころからしばらくの間、英国型の「ゆりかごから墓場まで」政策をモデルに社会福祉社会をめざして、大成功した時期がありました。「1億総中流社会」と言われた時期です。アメリカに追いつかんばかりの勢いでした。しかし、これに恐怖を覚えたアメリカは、日本に市場原理主義への転換を強制したのでした。
「1億総中流社会」を実現する過程で、世界に誇る国民皆保険制度も整備しました。「1億総中流社会」は、見方を換えれば、世界で最も進んだ「社会主義体制」を実現したとすらいえる様相を呈していました。
問題は、国の安全保障体制ですよね。現在は、日米安保条約にもとづく日米同盟で日本はアメリカにがっちりからめとられており、アメリカの核の傘に守られているというトリックの中でのほほんとしているという状況でしょうか。いや、アメリカの財政状況が厳しくなってきたのにともない、アメリカの肩代わり、つまり下働きにこき使われようとしています。
そんな変な形はもう止めにしましょう。周りの国とただ仲良くするだけでいいではないですか。中国と、韓国と。とりあえず日中韓3か国で「東アジア共同体」を作りましょう。EU(欧州共同体)はかつて何度も死闘を繰り返したフランスとドイツが手を結んで実現しました。アジアでもできないはずはないはずです。10年、20年、いや30年かけて努力すれば、不可能ではないはずです。敗戦後70年の節目の年に、今一度、日本のめざすべき国柄について考えたいものです。
民主化運動(天安門事件)の息の長い継続が期待されます。ホンコンの民主化運動と結合も模索されるでしょう。
私には中国の一端しか理解できません。司馬さん・陳舜臣さんも故人に。
丹羽元大使の座右の経済書はマルクスとか。将来の中国の 像 をかい見ることは出来るのでしょうか。
戦争の愚かさを知り、アジア、欧米を知る都留重人氏、森嶋通夫氏、(いずれも故人)の提言を知っています。
やはりほんとうの有識者の主張に耳を傾けなければ、と考えます。
中国、「いびつな覇権資本主義国家???」、しばらくは、世界を見た「コスモポリタン・リベラル派?」を待ち望むことでしょうか。小澤さん、(丹羽さん)なんかを日本は大事にして置くべきでした。 力を発揮されているようですが。
それがぢつわ 地獄への道であった、ってゆぅ教訓。
つまり、地獄への道は「女子高生なみのお花畑」で
埋め尽くされておる。中国や韓国と共同体を作れる
などというお花畑は地獄への道。
仮に共同体を作ったとしても国防は必要ですよね。EUなんかそうですし。そうなると集団的自衛権は認めるということですか?アメリカの代わりに中国の戦争に巻き込まれる可能性も・・?!。
EUは良くも悪くも人の行き来が昔からあって,キリスト教というベースがあるわけですけど,日中韓にはベースとなり得る文化や価値観がないので無理でしょうね。中韓でさえ,韓国が属国になるという形の共同体は有り得るでしょうけど,対等ということは考えられないですよ。中国人は受け入れないでしょう。