おはようございます。
生き生き箕面通信2292(150403)をお届けします。
・フランスで「表現の自由」を考える
フランスに着いて少し寝不足でしたが、二人の孫とゆっくりした一日を過ごしました。妻が抱いているのが上の孫の女の子。ボクが抱いているのは、下の男の子で、生後3か月。まだ「ハジメマチテ」なんていうはずはないのですが、首はしっかり座っています。いきなりジジババ・チャンリンでご免くださいませ。
フランスで今年1月に起きた「シャルリー・エブド襲撃事件」のその後は、わずか3か月後ですが4月に入ったいま、人々は自分の生業(なりわい)に忙しい日々のようです。
フランスは1789年に、ルイ16世の治世に不満を募らせた民衆が王妃マリー・アントワネットらを断頭台に送る「フランス革命」を成就しました。
226年前の革命のスローガンである「自由・平等・博愛」は、今も青、白、赤の三色旗「国旗」として生きているといわれています。そして、7月14日の「革命記念日」には毎年、凱旋門からシャンゼリゼ通りを行進する「独立記念日パレード」が騎馬隊を先頭に華やかに繰り広げられます。上空にはジェット機が彩り鮮やかな噴煙をなびかせて隊列飛行。日本ではシャンソンが唄われる「パリ祭」の日です。
世界はその後、アメリカがイギリスから独立する「独立戦争」が闘われ、植民地争奪戦、第1次、第2次の大戦が闘われました。
私たち世界の人類はいま、30世紀へ向けての千年紀のスタート、21世紀を始めています。で、人類は、少しは成長したのでしょうか。西暦で10世紀までの千年、20世紀までの千年、人類は何をしてきたのでしょうか。
せめて「表現の自由」「言論の自由」についてだけでも、しっかりした財産を築いてきたと言いたいところです。しかし、シャルリー・エブド襲撃事件が提起した問題は、何万人ものデモに支持された反面、「他の人の信仰を侮辱してもいいのか」という反論もあって、「表現の自由」「言論の自由」というテーマについてすら、お方の人が納得する確たる合意ができていないように感じられます。
人間はまだまだ未熟ですよね。もっと学んで、自分を磨くとともに、孫たちには少しでもましな世の中を残せるよう努力したいものです。
理性、ユニヴァーサリズムを志向する国での課題。
それにしても、「シャルリー・エブド」は非理性的だと思います。