おはようございます。
生き生き箕面通信2435(150824)をお届けします。
・「ものを言い続けることが大事です」と、河野太通さん
85歳の禅の老師が、「安保法案にNOを」と、呼びかけています。臨済宗妙心寺派元管長の河野太通(たいつう)さん。全日本仏教界の会長や花園大学の学長などを務めたこともあります。
その花園大の教員から要請があって、「安保法制反対声明の呼びかけ人」を二つ返事で引き受けました。
呼びかけ人引き受けのいきさつを、河野さんのインタビューに応じる写真とともに掲載した朝日新聞(8月22日付け夕刊)は、「口つぐんだら誤る」という見出しをつけました。
河野老大師は、かつて仏教者までもが口をつぐみ戦争に協力した過ちを深く反省し、積極的に発言しています。
記事によると、花園大には河野さんが起草した「教堂の祈り」が掲げられ「尊厳なる人格を侵す者には諌め拒む勇気を」と諭しているそうです。安倍政権は、安保法制を人々に強制することで、人々の尊厳を深く傷つけようとしています。傷つけられようとしている私たちは、それを諌めそして拒むことが大事だと説いているのです。
河野さんは、阪神大震災の時は神戸の祥福寺の住職(師家)でしたが、山門が倒壊するなどの被害を受けながら、寺の若い僧侶全員を被災者の救援に当たらせました。被災地の焼け土で「やすらぎ地蔵」を焼き、お地蔵さんの柔和な顔で人々を癒すとともに、「まあ、お茶でも飲んで行きなされ」と慰めました。
山田無文さんを師と仰ぎ、南太平洋戦没者慰霊、遺骨収集活動に同行するなど、行動する仏教者を実践してきました。
福島原発事故が起きた後は、「子孫に負の遺産を残すのか、再生エネルギーで行くのか、よく考え、住民の意思を政治のあり方につなげよう」と、繰り返し主張しました。河野さんは自ら、語り続け、行動を続けています。
「弾圧の時代になったら声をあげるのも難しい。そうならないよう、ものを言い続けることが大事です」と、危機感をあらわにしています。
人生のほとんどを、世俗とは離れた世界で生きてきた坊さんに一体何が語れるのか
そもそも、僧侶たるものが恥もなく政治発言している時点で、胡散臭いと捉えるのが理性ある人間です
安保法制の是非、原発の是非。この是と非の間で、現実に即した議論を積み重ね、落としどころを探す。これこそが民主主義の知恵であり、0か1かの幼稚な議論はもうたくさんです
安保法制→尊厳を傷つける
原発→負の遺産
ここには何の根拠も論理もなく、ただのレッテル貼りに過ぎません