おはようございます。
生き生き箕面通信2157(141119)をお届けします。
・時間がなくても新党結成を――「みんな」の民主党への合流を歓迎
みんなの党の浅尾慶一郎代表は本日11月19日にも同党を解党し、民主党へ合流するあわただしい動きになってきました。渡辺喜美・前代表らは自民党と連携する方向とか。この動きが野党再編を加速させる誘発剤になってほしいものです。
生活の党の小沢一郎代表は、一昨日の記者会見で、「野党がまとまり、新党を結成すべきだ。時間はないが、やる気になれば、新党はできる。自民党に対抗する受け皿の勢力となるには、一つの党でなければ認めてもらえない」と述べました。
以前は、各党がそのままに、方向性で連帯する「オリーブの木」方式を提唱していました。しかし、衆院総選挙を目前にして新たに「新党結成」を打ち出しました。
日本の政治にいま必要なことは、安倍政権の暴走を止め、国民の真の民意に寄り添う政治の実現です。そのためには、自民党にとって代わることができる勢力の創成が必要です。安倍政権を打倒するための選挙での受け皿が必要です。その受け皿として認知されるには、やはり一つの党でなければならない迫力がない。
新党でなければならないもう一つの理由は、衆院総選挙は小選挙区のほかに比例代表制があることです。この比例代表制はドント方式だから、一人当たりの得票数の多い順に議席を得るシステムであり、必然的に大きな政党が有利になります。つまり、野党が小党乱立状態のままなら、自民党の前に総崩れになる可能性が高いのです。
日本の政党は、政権を握る与党は利益が大きいため求心力が働きますが、野党はその”うま味”という接着剤がないため、「オレが正しい、オレが正しい」と互いに言い張る遠心力が強く作用します。しかし、ここは「政権を取る」という強烈な目標を目指して、一致結束すべきです。「小異を残して、大同につく」です。
民主党は、橋本・維新にも合流を強く働きかけてほしい。生活の党も、自主的に民主党への合流をめざすでしょう。
公示日の12月2日まで、2週間足らず。ことは急ぎます。しかし、2週間あれば、充分態勢を整え、選挙は戦える。大同は、消費増税凍結、脱原発、特定秘密保護法の廃止など。こまかいところは、政権をとってからやいのやいのとやればいい。ともかく、安倍政権の暴走にストップをかけることがなによりも優先されるべきではないでしょうか。
「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ」の高倉健さんが83歳で亡くなりました。健さんは、庶民のささやかな幸せを求める男をこの映画で演じ、多くの人の共感を得ました。政治の根底には、この庶民の幸せを求める心が必要です。決して、株高に浮かれるような金権政治ではありませんよね。
ささやかな庶民の幸せを実現できる政治勢力を盛り立てるための総選挙にしたいものです。