生き生き箕面通信

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2044 ・ガザの人々を虐殺しているイスラエルと、安倍氏は準同盟関係に

2014-07-29 07:42:16 | 政治

お早うございます。
生き生き箕面通信2044(140729)をお届けします。

・ガザの人々を虐殺しているイスラエルと、安倍氏は準同盟国に

   日本国首相のポストに居座っている安倍晋三という男と、イスラエルのビンヤミン・ネタニヤフという首相が今年5月12日に東京で署名した「共同声明」では、「双方は 、日本の国家安全保障局とイスラエルの国家安全保障会議間の意見交換の開始を歓迎し、イスラエルで次回会合を実施することを確認した」と述べています。 

    メディアではほとんど報道されず・・・5月に日本とイスラエルが共同声明。準同盟国に?    日本の防衛政策に無視できない影響を与える「日本・イスラエル共同声明」  http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39267    【はじめに】    マスメディアではほとんど報道されませんでしたが、5月12日の「日本・イスラエル共同声明」は、日本の防衛政策に無視できない影響を与えます。特にサイバー兵器、UAV(無人航空機)に関して、イスラエルは高度の技術を持っていることから、この分野での日本とイスラエルの協力が急速に進展すると私は見ています。    ウクライナ情勢は悪化の一途をたどっています。今後も詳細な情報収集と的確な分析に努めます。(以下略)    【事実関係】    5月12日、東京で安倍晋三首相とイスラエルのビンヤミン・ネタニヤフ首相が「共同声明」に署名した。    【コメント】  1.  ネタニヤフ首相の訪日は6年振りで、今回は5月11日から14日まで滞在した。安倍首相とは、12日に会談を行った。今回、両首相が署名した「共同声明」は、日本とイスラエルの関係を飛躍的に発展させる画期的な内容を含んでいる。    2.―(1)  「共同声明」では、<双方は 、日本の国家安全保障局とイスラエルの国家安全保障会議間の意見交換の開始を歓迎し、イスラエルで次回会合を実施することを確認した。>と述べている。    日本政府の諸機関とイスラエルのモサド(諜報特務庁)、アマン(軍事情報部)との間には長年の交流があるが、今回の「共同声明」により、インテリジェンス面での協力が一層強化されることになる。    2.―(2)  「共同声明」では、<双方は、サイバーセキュリティに関する協力の必要性を確認し、両国の関係機関間で対話を行うことへの期待を表明した。>と述べている。    サイバー技術に関して、イスラエルは防御と攻撃の両面において、世界最先端の能力を有している。今後、日本の政府機関にイスラエルのサイバー技術を導入する可能性が生まれた。    2.―(3)  「共同声明」では、<双方は、両国の防衛協力の重要性を確認し、閣僚級を含む両国の防衛当局間の交流拡大で一致した。双方は、自衛隊幹部のイスラエル訪問で一致した。>と述べている。    具体的には、サイバー兵器、UAVなどで進んでいるイスラエルのノウハウを日本が導入する可能性がある。    3.  東アジア情勢について、「共同声明」では、<双方は、厳しさを増す東アジアの安全保障環境について意見交換を行い、アジア・太平洋地域の平和と安定を維持する重要性を確認した。特に双方は、核開発、ミサイル開発、拉致問題を含む北朝鮮をめぐる諸懸案の早期解決への強い希望を表明した。>と述べている。・・・・・・(以下略)    佐藤優直伝「インテリジェンスの教室」vol036(2014年5月15日配信)より    ・  握手を交わすネタニヤフ大統領(左)と安倍首相(右)---〔PHOTO〕

 日本政府の諸機関とイスラエルのスパイ機関モサド(諜報特務庁)、アマン(軍事情報部)との間には長年の交流がありますが、今回の「共同声明」により、インテリジェンス(スパイ活動)面での協力が一層強化されることになるとみられています。   

 共同声明」では、「双方は、両国の防衛協力の重要性を確認し、閣僚級を含む両国の防衛当局間の交流拡大で一致した。双方は、自衛隊幹部のイスラエル訪問で一致した」と、述べています。

 イスラエルとの間に軍事同盟に近い関係を結んだわけです。これは、アラブ諸国を敵に回すという意味合いを帯びています。

 そのイスラエルの残虐行為を止めるよう、「みなさん、力を貸して下さい」と、ノルウェーの医師が「ガザからの手紙」という形で訴えています。

 以下、引用

ノルウェーの医師がおくるガザからの手紙  マッズ・ギルバート   2014年7月20日(日曜)

親愛なる友へ

  昨夜の惨状はたとえようがありません。ガザに対する「地上侵攻」の結果、おびただしい数のパレスチナ人がありとあらゆる種類の傷害を負いました。手足をもがれ、体を引き裂かれ、血をながし、痙攣し、死んでいった。すべての年齢、すべてが民間人、すべてが罪のない人びとでした。

  救急隊員とガザの病院すべてのスタッフは英雄です。みな12時間から24時間交代で働いています。疲れ果てても非情な任務はかさみ(この四カ月間、シーファ病院では給料が支払われないまま)灰色の顔をしている。処置を施し、負傷の軽重に応じて優先度を決め、理解不能な混乱を理解しようとしている。いくつもの遺体、大きいもの、小さいもの、ちぎれた手足、歩いている、歩かない、息をしている、息をしていない、血をながしている、血をながしていない人。これはみんな人間だ!...


 
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 この傷ついた人びとをわたしは尊敬して止まない。苦痛と苦悩と衝撃のなかにありながら、静かな信念を湛えている。このスタッフとボランティアの人びとをわたしは賞讃して止まない。身近に感じるパレスチナ人の「スマッド[アラビア語:不屈の忍耐強さ]」がわたしを勇気づける。たとえ、眼にする瞬間瞬間に、叫びたくなっても、だれかをきつく抱きしめたくなっても。泣いて、血にまみれた、まだ温かいこどもの肌や髪の匂いをかぎ、永遠に抱きしめ合うことで、自分たちを守りたくなったとしても。わたしたちにそうすることは許されません。そしてパレスチナの人びとにも許されない。

  灰色の顔が並んでいる──ああ、もうだめだ、また何十人も手足をうしない、血をながす人びとが運ばれてくるのか。まだ救急室の床には血の海がある。血が滴る包帯が山になったままだ。かたづけないと。ああ、清掃係たちが、あそこでもここでも、その床の血と捨てられた皮膚や髪の毛や衣服やカニューレを、死者たちが残していったものを、すくいとってゆく──すべてが持ち去られる──再び準備を整えるために、最初からくりかえすために。

 シーファ病院には、この24時間に100人以上の負傷者が運び込まれました。これは、よく訓練されたスタッフとあらゆる設備を持つ大病院でさえも、手一杯の人数です。しかし、ここには何もないと言っていい。電気も、水も、使い捨て用具も、薬もない。治療テーブルや治療器具やモニターはみんなサビついていて、まるで過去の病院を展示する博物館から持ってきたようだ。しかし、この英雄たちは決して不満を口にしない。この状況のなかで職務を果たす。戦士のように、不屈の決意を胸に、立ち向かう。

 ひとりベッドの上で、こうしてことばを書きつけていると、涙があふれてきます。温かいが、なんの役にも立たない、痛みと悲しみと怒りと怯えがながす涙です。信じられないことが起きている!

 すると、たったいま、イスラエルの戦争マシーンがオーケストラとなって、またあの惨たらしいシンフォニーを奏ではじめた。ついにいま、海岸線の間近にならぶ軍艦からの一斉射撃が、F16戦闘機の爆音が、吐き気がするあのドローン(アラビア語では「ゼナニス」、ブンブンいうもの)が、そしてアパッチ戦争ヘリのペラペラ早口がきこえる。合衆国がつくり、買い与えた膨大な兵器。

 オバマさん、あなたにこころはあるのですか。

 あなたを御招待します。一晩、ほんの一晩でもいいから、シーファ病院でわたしたちと過ごしませんか。たとえば、掃除係の振りをして。

 私には100%の確信があります。その経験が歴史を変えるにちがいない。

 もし、こころを、そして権力を、持つ人物がシーファ病院で一晩すごすなら、立ち去るときにはかならず、パレスチナ人の虐殺を止めさせると決意していることでしょう。

 しかし、こころない無慈悲なものたちが計算をたてて、ガザに対して再び「ダーヒヤ[アラビア語:郊外]」の猛攻撃を計画しました。

 これから毎晩、血の河が流れ続けることでしょう。かれらはもう死を呼ぶ楽器の調律を済ませたようです。

 お願いします。あなたにできることをしてください。このまま続けさせるわけにはいきません。

マッヅ・ギルバート、医学博士
北ノルウェー救急医療大学病院付属診療所 教授および診療所主任

 以上、引用おわり

 こんな非道なことがあっていいのでしょうか。イスラエルの国の中からも、「やり過ぎだ」という声が上がり、デモが行われたとも伝えられています。

 世界的に右翼勢力が台頭してきていますが、その極端なのがネタニヤフ政権です。自分さえよければ、あとは死のうが、何しようが、おかまいなし。

 そんな政権と同盟関係を強めるなど、安倍という男の所業もまた狂っているとしか思われません。安倍さんも、市中引き回しの上、縛り首の刑に処したいところです。