生き生き箕面通信

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2040 ・「生きながら死ね」という停戦か。オバマ大統領の無作為の犯罪

2014-07-25 08:10:26 | 政治

お早うございます。
生き生き箕面通信2040(140725)をお届けします。

・「生きながら死ね」という停戦か。オバマ大統領の無作為の犯罪

 ガザで子どもや女性の犠牲が急増しています。ユダヤ人国家、イスラエルのネタニヤフ首相の”ジェノサイド作戦”によるパレスチナ人大量虐殺”です。ネタニヤフという男は、”21世紀の殺人鬼”といっても過言ではありませんよね。

 イスラエルという国は、狭いガザ地区に180万人の人を押し込んでいます。高い塀を作り、その地区から外へ出ることはできないようにしました。多民族への隔離政策です。現在のアパルトヘイトです。「空のない監獄」ともいわれています。

 イスラエルは、「避難勧告は出した。非難しないのは、ハマスが”人間の盾”に使っているからだ」と主張しますが、どこに避難できるところがあるというのでしょう。

 イスラエルは、ガザにある国連運営の学校をも容赦なく砲撃し、子どもに犠牲が出ました。国連はそれまでに10数回にわたってイスラエル側に連絡し、その朝も、「これは国連の施設であり、緊急避難所だ」と、イスラエルに念を押した場所です。ネタニヤフという男は、狂っています。

 「とりあえず停戦を」という声が上がります。しかし、いまや「単なる停戦」だけでは、「生きながら死ね」ということと変わりありません。食料も医薬品も不足、もちろん働く場もありません。

 この狂ったイスラエルの男に最も影響力があると見られるのは、やはりアメリカのオバマ大統領のはずです。ところが、これといった動きをしません。わずかに、ケリー国務長官をエジプトなどに派遣した程度です。

 これは、「アメリカはまったく何もしていないわけではない」という言い訳のためのパフォーマンスと見られても仕方ありません。直接、ネタニヤフ首相に強く働きかけるべきです。

 ネタニヤフ氏がやっていることは、「21世紀のマサカ」(無防備の人に対する大量虐殺)です。まさか、こんなことが現実に起きるとは。ヒトラーによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を非難するユダヤ人自身が、ヒトラーと同じことをやっています。

 ユダヤ人のなかに優秀な人がいることは以前も言及しました。ユダヤ人に対する偏見を持ってこの稿を書いているわけではありません。ネタニヤフという指導者が狂っていると批判しているのです。

 余談ながら、そのネタニヤフという男と仲良く手を組もうとする政治家が日本にいます。安倍という男です。つい先日も、来日したネタニヤフウィとにこやかに握手していました。

 いまイスラエルに要求することは、「殺すな」「攻撃をやめろ」「双方、停戦を受け入れろ」だけではなく、「イスラエルは違法な封鎖と占領をただちにやめろ」ということです。

 これは、ガザの市民社会から世界へのメッセージとして発信され、日本にも協力要請が来ています。

 ガザからのメッセージは、「封鎖と占領という不正こそが、問題の根源です」と訴えています。ガザ側の言い分ではありますが、これがまともな言い分だと思います。

 ガザの人々はもはや、「生きながら死ね」と同義の”単なる停戦”は求めていません。ガザの人々は、「封鎖を止め、7年以上にわたりガザの人々から奪われてきた基本的な自由が回復されるという条件でのみ、イスラエルとの停戦を受け入れる」としています。

 ガザの学者、知識人、作家、ジャーナリストなど100名以上が署名したメッセージでは、「私たちにとって最大の問題とは、私たちの社会の人々の健康と安全だけでない。その生活の質、すなわち然るべき手続きもなく投獄されるという恐怖とは無縁に暮らし、十分な収入のある仕事を通して家族を養い、親戚を訪ねるために旅行し、さらなる教育を受けられるといったこともまた、最優先されるべき問題である」と主張しています。

 このメッセージは、停戦の条件について、次のように言及しています。「私たちは、以下のような結果をもたらす交渉条件においてのみ停戦を呼びかける。

・パレスチナ人がガザを自由に出たり入ったりできること
・陸路、海路、空路により、物資や商品を無制限に輸出入できること
・ガザ港を規制なく使用できること
・国連によって任命された団体による、適切な安全保障手段をともなう、これら合意の監視と施行

これら私たちが期待しているものはいずれも、世界の国々の大半において、当然のこととされているものであり、今こそ、ガザのパレスチナ人にも、人間として彼らに相応しい人権が認められるべき時である」と。

 オバマ氏が本気で動かなければ、ガザの犠牲は増えるばかりです。オバマ氏はノーベル平和賞を受賞した人としてよりも、ガザの虐殺を見過ごした無能者として歴史の残ることになるかもしれません。